研究課題/領域番号 |
16340139
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
深尾 昌一郎 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (30026249)
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研究分担者 |
橋口 浩之 京都大学, 生存圏研究所, 助教授 (90293943)
山本 真之 京都大学, 生存圏研究所, 助手 (90346073)
西 憲敬 京都大学, 理学研究科, 助手 (00222183)
熊谷 博 情報穂通信研究機構, 電磁波計測部門, 部門長 (90358979)
大野 裕一 情報穂通信研究機構, 電磁波計測部門, 主任研究員 (60358984)
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キーワード | 巻雲 / 対流圏 / 熱帯 / 対流活動 / リモートセンシング / ミリ波レーダー / 大気レーダー / ライダー |
研究概要 |
平成17年度には、2005年10月から11月にかけてインドネシア西スマトラ州コトタバン(南緯0.2度,東経100.32度)の赤道大気観測所において観測キャンペーンを実施した。観測キャンペーン期間中には、巻雲内における大気の鉛直方向の運動(鉛直流)を直接観測可能なVHF帯大気レーダー(赤道大気レーダー)、光学的に厚い巻雲が観測可能な95GHz帯雲観測レーダー・降水粒子が観測可能な気象レーダー・光学的に薄い巻雲が観測可能なライダー・温度や湿度の観測が可能なラジオゾンデが運用された。95GHz帯雲観測レーダーは、日本からインドネシアに輸送し観測を実施したのち、日本へ積み戻した。観測期間中は対流活動が活発であり、対流活動に伴い発達する光学的に厚い巻雲・対流圏界面付近における光学的に薄い巻雲など様々な機態の巻雲を、95GHz帯雲観測レーダー及びライダーを用いて観測することに成功した。また、従来未知であった巻雲内の鉛直流を赤道大気レーダーにより観測することに成功した。さらに、ラジオゾンデ観測により巻雲内の温度や湿度のデータを取得した。気象レーダー観測により、降水を伴う雲システムの3次元構造のデータも得ることができた。 観測キャンペーンの実施後は、各種観測機器により得られたデータの1次処理(物理量への変換・データの有意性の判定など)を行っている。さらに観測結果をデータベース化し、観測結果の速報をまとめた。本研究に関連する研究者間で観測結果のデータベースならびに観測結果の速報をWEB上で共有することにより、研究者間で情報を共有し、データ解析を円滑に実施できるシステムを構築した。
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