研究課題/領域番号 |
16340147
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
徳丸 宗利 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (60273207)
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研究分担者 |
小島 正宜 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (70023687)
藤木 謙一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (20303597)
宗像 一起 信州大学, 理学部, 教授 (40221618)
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キーワード | CME / 惑星間空間衝撃波 / 太陽風 / 惑星間空間シンチレーション / 磁気雲 |
研究概要 |
1.IPS観測データのモデルフィッティング解析によるCMEの3次元構造の決定 1999年9月20日に発生したハロ型CMEについて、名大STE研のIPS観測データからCMEの3次元構造を復元し、その結果を2つの探査機(火星探査機「のぞみ」とACE衛星)で取得された太陽風データと比較した。IPSデータの解析結果は、CMEが中心軸がほぼ地球方向(やや南方向)を向き、等方的な広がりをもっていたことを示している。この結果は、2つの探査機データとよい一致を示すことがわかった。また、2003年10月下旬から11月上旬に発生した激しい太陽風擾乱現象についてIPS観測データの解析を行った。その結果、2003年10月28日のCMEに伴って噴出した高速の太陽風の後方に高密度の領域が遅れて伝搬していることが判った。この他、名大STE研IPSシステムの菅平アンテナについて、性能改善工事を行った。これにより、同アンテナの受信感度は大幅に向上し、4アンテナの中で最高の性能を発揮するようになった。 2.宇宙線モジュレーション観測データによるCMEの大規模磁場構造の解析 2003年10月28日のCMEに伴って観測された宇宙線モジュレーションの異方性について解析を行った。解析の結果、宇宙線モジュレーション観測データは円筒状の磁場構造でよく説明できることがわかった。宇宙線データから推定された磁場構造をACE衛星で観測された磁気ロープの構造と比較したところ、両者はよく一致することがわかった。 3.SMEIデータとIPSデータを用いたCMEの3次元構造の解析 2003年5月下旬に発生したCMEについてIPS観測データから3次元構造の復元を行った。その復元結果は、SMEI衛星データによる復元結果と概ね一致していることがわかった。3次元データを交換・可視化するシステムを整備した。
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