研究分担者 |
松下 叔夫 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80229468)
橋本 健朗 首都大学東京, 都市教養学部, 助教授 (40202254)
山邊 信一 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (00109117)
長嶋 雲兵 産業技術総合研究所, グリッド研究センター, 科学技術応用チーム長 (90164417)
鷹野 景子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (00143701)
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研究概要 |
本研究は、国内外の主要な学術雑誌に発表された非経験的量子化学計算及び計算方法に関する文献を収録した量子化学文献データベース(QCLDB)を継承し、蓄積されたデータとの継続性を保ちつつ、今後の計算化学の研究方法の浸透と対象文献の増加に対応できる新しいデータベース(以降QCLDB IIとよぶ)の構築の技術的検討策を講じ、データベースの質を維持しつつ継続・発展させていくことを目的としている。平成17年度は、上に述べた目的のために、特に、(1)収集対象雑誌の見直し、(2)QCLDB IIに対応したデータ入力支援、精製システムの作成、について、2回の班会議およびメール会議において議論を重ねた。その結果に基づき、新量子化学文献データベース文献収集査読システム仕様書を作成し、開発委託を行った。このシステムはデータ収集者用プログラム、データ査読者用プログラム、検索者用プログラムからなり、収集者・査読者・管理者の負担軽減を目指したものである。そして、分子構造総合討論会の際に、収集査読者に対する講習会を行い、使用法や注意点に関する周知徹底を図った。 また、QCLDB IIの継続のために、2003年に発表された文献を対象としたデータベースの出版(J.Mol.Struct.(THEOCHEM),2005,720-721,1-665)、および2004年に発表された文献を対照としたデータベースの精製および構築作業と出版(J.Comput.Chem.,Jpn,2005,4,203)を行った。これらの成果は、web(http://qcldb2.ims.ac.jp/)によって公開した。平成17年度に新規登録されたデータは7,127件で、総計82,017件のデータが登録されたことになる。
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