研究課題/領域番号 |
16350018
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
赤阪 健 筑波大学, 大学院数理物質科学研究科, 教授 (60089810)
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研究分担者 |
永瀬 茂 大学共同利用機関法人自然科学研究機構分子科学研究所, 理論研究系, 教授 (30134901)
土屋 敬広 筑波大学, 大学院数理物質科学研究科, 講師 (10375412)
前田 優 東京学芸大学, 教育学部化学科, 助手 (10345324)
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キーワード | ケイ素 / 炭素クラスター / フラーレン / 金属内包フラーレン |
研究概要 |
金属内包フラーレンは、『球面の内側に金属原子を取り込んだ特異な構造』のみならず、金属原子から炭素ケージヘの電子移動により空フラーレンとは異なる新規な電子的特性を持つ。これは、金属原子によるフラーレンケージのチューニングであると言える。金属内包フラーレンは新しい材料として非常に注目を集めているが、その生成量の少なさ故に、いまだ一部の研究しか行われていないのが現状である。特に、C60の化学において非常に精力的に行われてきた化学修飾による誘導体の合成に関する研究は未だほとんど行われていない。本研究では、大量合成した種々の金属内包フラーレンを用いて、ケイ素化反応を行い、金属内方フラーレンの反応性、選択制、内包金属による反応性の違い等について検討する。さらに、付加体の大量合成を行い、付加体の構造、物性について理論と実験の両方から検討を加える。特に、ケイ素化による内包金属の回転制御に関しては、C80ケージ構造を有する金属内方フラーレンを中心に検討する。 平成18年度は、「ポリシラン/金属内包フラーレン系の構築」について検討した。最終年度には高機能性材料への応用として、ケイ素系高分子であるポリシランと金属内包フラーレン類及びそのイオン種との反応を行いフラーレン化ケイ素高分子の合成とその物性について検討した。さらに、これまでに合成したケイ素化金属内包フラーレン等のドーパントヘの応用についても検討。
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