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2006 年度 実績報告書

階層構造化法による自己支持性超分子フィルムの作製とその成形加工

研究課題

研究課題/領域番号 16350119
研究機関千葉大学

研究代表者

山田 哲弘  千葉大学, 教育学部, 教授 (40182547)

研究分担者 長谷川 健  東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (30258123)
キーワードペプチド型両親媒性分子 / ロイシンファスナー / 超分子フィルム / 気水界面単分子膜 / 油圧プレス / β-シート構造 / AFM / 引っ張り強度
研究概要

本研究では,ロイシン(Leu)3〜6個が連鎖したペプチド誘導体を用い,β-シートとロイシン側鎖部分での噛み合い(以後ロイシンファスナーと呼ぶ)を階層化させた超分子フィルムについて(1)分子構造と超分子フィルムの力学物性の関係,(2)柔軟な超分子フィルムの精密構造解析,(3)柔軟な超分子フィルムの作成条件と成形加工,(4)分子を機能原子団で修飾した分子の合成と利用に向けたフィルム物性の検討の4項目を具体的な目的として研究を進めてきた。これまでに(2)〜(4)については検討を終えたので,本年度は,(1)分子構造と超分子フィルムの力学物性の関係を重点的に検討した。力学物性はについては特に引っ張り強度に着目した。油圧プレスして作製したフィルムの引っ張り強度は,新たに導入した島津小型卓上試験機を用いて測定した。フィルム作製時の油圧とフィルムの単位面積あたりの引っ張り強度をグラフ化したところ,フィルム作製時の圧力が高いほど,引っ張り強度に優れたフィルムになることがわかった。このことは,ロイシンを連鎖させたペプチド誘導体の場合,加圧するほどロイシン側鎖部分が噛み合いの程度を増すためと考えられる。一方,気水界面単分子膜には,ロイシンファスナー形成に起因する一時的圧力増が観察されることをすでに述べた。この一時的圧力増加前後でフィルムの表面形態が劇的に整うこともAFM観察の結果からすでに明らかにしているが,本年度は,再現性も含めてこの現象を詳細に検討し,表面圧の上昇によって分子配列が稠密化する様子を段階的な画像データーとしてとらえることにも成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ロイシンファスナーでβ-シートを組織化した超分子単分子膜2006

    • 著者名/発表者名
      山田哲弘
    • 雑誌名

      高分子論文集 63・7

      ページ: 476-483

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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