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2006 年度 実績報告書

ガラス上における歪みSiGe結晶の創製と薄膜トランジスタの超高移動度化

研究課題

研究課題/領域番号 16360010
研究機関九州大学

研究代表者

佐道 泰造  九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 助教授 (20274491)

研究分担者 宮尾 正信  九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 教授 (60315132)
権丈 淳  九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 助手 (20037899)
キーワード電子デバイス・機器 / 集積回路 / ディスプレイ / シリコンゲルマニウム / 薄膜トランジスタ
研究概要

本研究では、ガラス上に於ける高品質トランジスタの実現を目指し、高移動度半導体薄膜の低温形成技術を探索した。
今年度は、まず、金属触媒誘起固相成長法(MILC)、及び通常の固相成長法(SPC)で形成した多結晶Si薄膜を用いて薄膜トランジスタ(TFT)を試作した。ソース/ドレイン領域にはNi堆積後、熱処理によりショットキー電極(NiSi)を形成した。ゲート絶縁膜には、TEOSプラズマCVD法により堆積したSiO_2を用い、ゲート電極には真空蒸着法により形成したAlを用いた。
MILC法により形成した多結晶Siを用いて試作したTFTの動作特性を解析した結果、93cm^2/V・sの移動度を有するnチャネル動作が確認できた。この値は、SPC法により形成した多結晶Siを用いて基板上に試作したTFTの移動度(2cm^2/V・s)より非常に大きな値であった。MILC用のNi触媒をソース/ドレインの両側に配置した構造のMILC-TFTでは,片側配置構造に比べ、OFF電流が3桁増加した。この現象は、両側配置では、ドレイン電極近傍にNi原子が残留した為と推察される。
次に、キャリヤ移動度の向上を目指し、歪み多結晶Geの形成とデバイス応用を検討した。その結果、SPC法を用いる事により、伸張歪み(約1.5%)の印加された多結晶Ge薄膜を実現した。更に、試作したTFTの動作特性を解析した結果、多結晶Siと比べて非常に大きなキャリヤ移動度(140cm^2/V・s)が得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Temperature dependent metal-induced lateral crystallization of amorphous SiGe on insulating substrate2006

    • 著者名/発表者名
      H.Kanno 他
    • 雑誌名

      Applied Physics Letters 89(18)

      ページ: 182120(1-3)

  • [雑誌論文] Low-temperature formation (<500℃) of poly-Ge thin-film transistor with NiGe Schottky source/drain2006

    • 著者名/発表者名
      T.Sadoh 他
    • 雑誌名

      Applied Physics Letters 89(19)

      ページ: 192114(1-3)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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