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2006 年度 実績報告書

研削によるインプロセス表面改質とその効果発現メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16360057
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小茂鳥 潤  慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (30225586)

研究分担者 久森 紀之  上智大学, 理工学部, 助手 (80317510)
片平 和俊  理化学研究所, 中央研究所・大森素形材工学研究室, 研究員 (70332252)
大森 整  理化学研究所, 中央研究所・大森素形材工学研究室, 研究員 (50233276)
キーワードELID研削 / 表面改質加工 / 細胞毒性評価 / マクロファージ / 骨芽細胞 / 微粒子ピーニング
研究概要

本年度はまず,以下の3項目をまず実施した.
1 被処理部材の腐食・磨耗特性の評価:実際に体内で生体材料が使用される場合には,単に腐食のみが作用するばかりでなく腐食と磨耗の両者が同時に作用する.したがってそのような過酷な環境下における特性にも優れている必要がある.そこでまず摩擦・磨耗特性の評価を行った.つづいて申請者が開発したトライボコロージョンシステムにより腐食と磨耗とが同時に作用する場合の劣化挙動について評価した
2 被処理部材の細胞毒性の評価:生体内に人工物を埋入する場合,その材料が生体に対して毒性を持たないということが非常に重要な因子となる.そこで本研究では骨芽細胞とマクロファージの培養を滅菌した表面改質試験片上で行い,細胞増殖率の変化を調べた.これにより,細胞に対する毒性の有無を知ることができる.また,同様な環境下で細胞の発生する信号であるサイトカインの測定を行うことにより,試料の細胞毒性を評価した.
3 実験動物を利用した生体適合性評価:人工物の生体適合性を評価するためには前述の細胞毒性の評価に加えラットなどの実験動物を利用して安全性を評価する必要がある.ここでは 2 つの面から検討を行う.まず一方は,人工物が生体に及ぼす影響についての検討である.これに関して,表面改質処理を施した試料をラットに埋入しその周辺の骨組織などの標本調査を行うことにより調ペた.もう一方は,生体が人工物に及ぼす影響である.これに関しては一定期間埋入した試験片の破壊靭性試験を行うことにより評価した.
また,最後に研究成果に対する総合的検討を加え,学術的観点から表面改質機能発現メカニズムを明確にした.なお,これらの成果に関しては,現在,原著論文として執筆中である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 耐食金属材料の高温酸化挙動に及ぼす表面改質加工の効果2006

    • 著者名/発表者名
      片平和俊, 水谷正義, 齋藤智之, 小茂鳥潤, 上原嘉宏, 大森整
    • 雑誌名

      砥粒加工学会誌 50巻・3号

      ページ: 124-129

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] SCM435H鋼の疲労特性に及ぼす微粒子ピーニング/窒化複合表面処理の影響2006

    • 著者名/発表者名
      菊池将一, 亀山雄高, 深沢剣吾, 小茂鳥潤
    • 雑誌名

      砥粒加工学会誌 50巻・3号

      ページ: 134-137

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Investigation on Grinding Characteristics and Surface-Modifying Effects of Biocompatible Co-Cr Alloy2006

    • 著者名/発表者名
      H.Ohmori, K, Katahira, Y.Akinou, J.Komotori, M.Mizutani
    • 雑誌名

      Annals of the CIRP Vol.55 No.1(CD-ROM)

  • [雑誌論文] Control of Surface Modified Layer on Metallic Biomaterials by an Advanced Elid Grinding System (EG-X)2006

    • 著者名/発表者名
      M.Mizutani, J.Komotori, K, Katahira, H.Ohmori
    • 雑誌名

      International Journal of Modern Physics B Vol.20 No.25

      ページ: 3605-3610

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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