研究概要 |
平成17年度では,以下の成果が得られた. ○三次元デジタルモデルを数学的分析に基づいて高品位化するシステムの開発 製品形状を,以下の手法・手順に基づいて構築したシステムにより詳細に作り込み,高品位化するシステムを開発した. 1)デジタル空間でモデル形状のハイライト曲線を表示し,デザイナに提示するシステムを構築した. 2)デザイナが満足するハイライト曲線が得られていないとき,要求するハイライト線をディスプレイ上で入力することにより,そのハイライト線をもつモデル形状を自動構築するアルゴリズム(縮閉面からの伸開面を構築する独自のアルゴリズム)を提案し,システムとして構築した. 3)ディスプレイ上でモデルにキャラクタラインをスケッチ感覚で記入(入力)することにより,キャラクタラインパラメータの入力値に従って,簡単にモデル上にキャラクタライン形状を構築するアルゴリズムを提案し,システムとして構築した. ○システムの統合:感性に基づく形状の創発情報を入力とする意匠形状デザインシステムの開発 平成16年度に開発した,「感性に基づく創発情報から三次元デジタルモデルを構築するシステム」と「三次元デジタルモデルを科学的分析に基づいて評価するシステム」および平成17年度に開発した「三次元デジタルモデルを数学的分析に基づいて高品位化するシステム」を統合し,目的とする「感性に基づく形状の創発情報を入力とする意匠形状デザインシステム」を開発した.
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