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2004 年度 実績報告書

フィン効率100%の微細フィン群を有する超高性能ヒートシンク

研究課題

研究課題/領域番号 16360101
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京農工大学

研究代表者

望月 貞成  国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (10013715)

研究分担者 村田 章  国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助教授 (60239522)
キーワード伝熱 / 沸騰 / 熱輸送促進 / 相変化 / ヒートパイプ / 流れの可視化 / 混相流
研究概要

大学院・共生科学技術研究部
CPUの発熱密度は増加の一途をたどっており,このままのペースで進むと2015年頃には太陽表面並み(〜10^7W/m^2)になるといわれている.そこで従来にない新しい原理に基づく超高性能ヒートシンクの開発が必須である.本研究は,空冷で10^6W/m^2程度の熱流束を処理可能なヒートシンクの実現を目ざし,フィン内部に沸騰による流体駆動機構を有する熱輸送システムを提案し,吸熱,熱輸送,放熱の各過程に生ずる物理現象を把握・解明することにより,その実現可能性を明らかにすることを目的とする.
伝熱実験では加熱・冷却部ヘッダ間をパイプで接続した銅製テストセクションを用いた.作動流体はR-134aである.パイプ内直径は0.51〜2mm,長さ100mmである.ヘッダ間温度差,ヘッダ径(1mm,6mm),パイプ本数(3,6,12)を変化させた.ヘッダ間温度差の増加に伴い実効熱伝導率は初め上昇し,やがてピークに達しその後下降した.この実効熱伝導率のピークは管径が小さい程大きく,銅に比べ,最大200倍程度(管径0.51mm)となった.細管本数が多いほど熱輸送量は大きくなるが,熱輸送量は本数に比例はしなかった.また,本研究で提案する並列細管型熱輸送デバイスは,従来型の蛇行閉ループ型熱輸送デバイスに比べ,数倍から十数倍高い実効熱伝導率を示した.
流れの可視化実験では,ガラス製テストセクション(内直径2.4mm,4.4mm,細管本数1〜6本)を用い,高速度ビデオで撮影を行った.作動流体は水またはエタノールである.ヘッダ間温度差が増加するに従って気泡移動速度は増加した.単管(細管1本)では,気相が加熱側ヘッダから冷却側ヘッダへと連続的に流入する一方向流であった.一方,細管本数が2〜6本では,テストコア内を気相と液相が上昇・下降する内部流動があり,潜熱・顕熱輸送の両方を行うことがわかった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 相変化を利用した並列細管熱輸送デバイスの熱輸送特性2005

    • 著者名/発表者名
      坂井達也, 大西徹夫, 望月貞成, 村田章
    • 雑誌名

      第42回日本伝熱シンポジウム講演論文集 (印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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