鍛造機 1.鍛造機用の与圧ダンパの力学解析モデルの作成 鍛造機械ベッドを複数の固有振動数をもつ連続体で、ダンパを接触バネを有する質点と見なして力学モデルを作成した。質点を連続体に接触させ、両者に同に静荷重を与え、瞬間的に荷重を開放する与圧モデルを作成した。 2.衝撃ダンパの設計、製作 鍛造機ベッドに相当する連続体を両端固定の梁で、ダンパに相当する質点を円柱錘で、接触バネをコイルバネで作成し、両者を一本の糸を介して静荷重を加えた後、糸を切断して荷重開放を行う装置を作成した。 3.計算と実験の比較 計算と実験値とは非常によく一致しており、梁に生じる最大加速度を約90%低減することに成功した。またダンパの梁に対する質量比が0.1の場合には、予備圧縮を用いない場合と比較しても最大加速度を約80%程度低減することができた。 床衝撃音 4.床モデルの作成と実験 45cm×35cm×5mmのアクリル床を防振ゴムを介してコンクリートスラブ上に配置し、床とスラブの空気ばね効果を考慮した実験装置を作成した。 5.計算と実験の比較 空気バネ効果と防振ゴム効果を分離して、実験と計算を比較したところ、両者は極めてよく一致した。床衝撃音評価には、空気バネ効果も勘案した本研究の力学モデルが有効であることが確認された。また衝撃吸収ダンパの設置位置に関しても指針が得られた。 6.報告書の作成 上記の成果をまとめて報告書を作成した。
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