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2004 年度 実績報告書

電圧によるスピン分極制御と磁気光学素子への適用

研究課題

研究課題/領域番号 16360144
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東北大学

研究代表者

土井 正晶  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10237167)

研究分担者 佐橋 政司  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20361123)
キーワードスピン分極率 / メスバウァー効果 / 電圧制御 / 極薄酸化膜 / エピタキシャル / スピン注入
研究概要

スピン分極率の高い強磁性体から高度に偏極したスピントンネル電流を流すことによりスピン拡散長の範囲でスピン蓄積あるいはスピン注入が生じる。フェルミ面直上のマジョリティースピンバンドにホールが存在する物質系では電圧を印加することにより、このマジョリティースピンバンドホールにスピンが注入されるために分極率が大きくなることが予想される。スピンを注入するスピン分極制御層として高スピン分極強磁性体であるFe_3O_4などのハーフメタル酸化物強磁性体が望ましい、スピン注入においてはスピン分極制御層とスピン注入制御層および磁気光学機能層の界面での格子整合性、ミキシングス、ラフネスが非常におおきな影響を与えると考えられる。スピンの散乱を防ぐためには界面整合性の良いシャープな界面が要求される。そこで各層積層後の最表面の組成および結晶性を低速電子線回折(LEED)・オージェ電子分光(AES)およびRHEED画像解析装置(新規購入)によってその場観察を行った。Fe系磁性層の電子状態を調べる方法として^<57>Feをプローブとした内部転換電子メスバウァー効果(CEMS)が非常に有効である。そこでまずMgO単結晶基板上に^<57>FeをプローブエピタキシャルFe極薄薄膜を作製し、その超微細磁気構造の解析を行った。次に^<57>FeをプローブエピタキシャルFe極薄薄膜を酸化した多層膜を作製し、超微細磁気構造を調べた。その結果、アモルファスFe酸化物が約40%形成されていることがわかった。平成17年度はFe極薄薄膜を酸化した多層膜を印加電圧下でCEMSの測定を行い。Fe合金の超微細磁気構造を明らかにし、スピン分極率を見積もる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Exchange Coupling and NOL Magnetism Consideration in Co_<1-x>Fe_x Specular Spin-valves2005

    • 著者名/発表者名
      M.Doi, M.Izumi, Y.Abe, H.Fukuzawa, H.N.Fuke, H.Iwasaki, M.Sahashi
    • 雑誌名

      Journal of Magnetism and Magnetic Materials 287

      ページ: 381-386

  • [雑誌論文] Magnetism of Co_<1-x>Fe_x-NOL in Specular Spin-Valves2004

    • 著者名/発表者名
      M.Doi, M.Izumi, H.N.Fuke, H.Iwasaki, M.Sahashi
    • 雑誌名

      IEEE TRANSATION ON MAGNETICS 40

      ページ: 2263-2265

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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