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2004 年度 実績報告書

紙の読みやすさを電子ディスプレイ上で実現するための研究-電子ペーパーの基礎研究-

研究課題

研究課題/領域番号 16360181
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東海大学

研究代表者

面谷 信  東海大学, 工学部, 教授 (80297192)

研究分担者 中村 賢市郎  東海大学, 工学部, 教授 (90056086)
キーワード電子ペーパー / ペーパーライクディスプレイ / リライタブルペーパー / フレキシブルディスプレイ / 電子書籍 / 電子新聞 / ER流体 / エレクトロウェッティング
研究概要

I.電子ペーパーの満たすべきヒューマンインタフェース条件の検討(ディスプレイと紙の作業性の定量比較)
今年度は(1)媒体呈示条件による影響調査(2)ディスプレイ作業における疲労原因の検討(3)ディスプレイ画面と紙面での校正作業比較の3項目について実験を行い、成果として次の結論を得た。
1)手持ちの優位性を電子書籍端末を使った実験により確認した。
2)ディスプレイ上で文書の間違いが見つかりにくいのは、作業を急ぐ傾向があることが要因のひとつと考えられることを見いだした。
3)ディスプレイ作業では紙上作業に比して表示面を注視する傾向が確認された。ディスプレイ作業において強制的に定期的に視線をはずさせると目の疲労が減少する傾向が確認された。画面に対する過度の注視はディスプレイ作業特有の疲労原因の重要候補として挙げられる。
II.電子ペーパーを実現するための表示技術の研究
今年度はER流体を用いた表示方式およびエレクトロウェッティング表示方式の検討を中心に下記のような検討を行った。
1)ER流体を用いた表示方式の検討
電界を印加すると鎖状のクラスタを形成して整列する性質を持つER流体(Electro Rheological Fluid : 電気粘性流体)を用い、電界による整列時に被覆面積が減少することを表示素子の透過率変化に利用して表示を行う方式について検討した。電極形状の工夫を行うことにより繰り返し書き込み特性を確認することができた。
2)エレクトロウェッティング表示方式の検討
物質表面の濡れ性を電気的に制御して液体の挙動制御を行うエレクトロウェッティング表示方式の基本動作確認を行い、電子ペーパーへの応用可能性を確認した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 電子ペーパーのめざす読みやすさに関する研究-紙とディスプレイの読み取り作業比較実験からわかってきたこと-2005

    • 著者名/発表者名
      面谷信, 岡野翔, 井澤英二郎, 杉山明彦
    • 雑誌名

      日本画像学会誌 154号

      ページ: 121-129

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 電子ペーパーと電子図書2005

    • 著者名/発表者名
      面谷 信
    • 雑誌名

      電気学会誌 (印刷中)

  • [雑誌論文] 電子ペーパーの現状と応用展望2005

    • 著者名/発表者名
      面谷 信
    • 雑誌名

      情報管理 47(10)

      ページ: 669-697

  • [雑誌論文] 10年後の電子ペーパー2005

    • 著者名/発表者名
      面谷 信
    • 雑誌名

      化学と工業 69(1)

      ページ: 18-19

  • [雑誌論文] 電子ペーパー-ねらいと開発の現状-2004

    • 著者名/発表者名
      面谷 信
    • 雑誌名

      表面技術 55(12)

      ページ: 874-879

  • [産業財産権] ER流体を用いた表示装置2004

    • 発明者名
      浅川 千晃, 面谷 信
    • 権利者名
      東海大学
    • 産業財産権番号
      特願2004-250951
    • 出願年月日
      2004-08-30

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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