研究課題
・楕円曲線上の高速演算処理プログラミングペアリングは楕円曲線上で定義される双線形写像で、公開鍵として利用可能なID-Based Encryption、既存方式より短い署名長ですむShort Signatureなど、従来にない特性を有するプロトコルを構成することが可能である。しかし、他技術と比較した場合の計算コストの改善が未熟なため、今回、我々はより高い安全性水準にも柔軟に対応可能なOrdinary Curveにおける効率的なペアリングの提案を試みた。特に、Etaペアリングを一般化した、Ateぺアリング、Twisted Ateペアリングに対して、Etaぺアリングのループ回数削減手法を適用し、ループ長を短縮したOptimized Ateペアリング及びOptimized Twisted Ateペアリングを提案した。これらの方式により高速化を行い、有用性の評価、及びソフトウェア実装を行ったところ、提案したぺアリングは演算コストの理論的な算出だけでなく、実装においても高速化を達成可能であることを実証できた。・鍵紛失対策プロトコルの提案鍵紛失対策として、秘密情報分散方式(1-out-of-n方式)を用いた復号化鍵による暗号管理システムを設計した。具体的にはシェアの分散保存・回収の際に管理者サーバを経由せず、ネットワーク形態としてHybrid-P2Pモデル構成をとるようにした。さらに、「(1)モバイルPC内部のデータを暗号・復号化するワーク鍵をマスター鍵により暗号化、(2)データ復号化に使用するワーク鍵の受け取りには管理者サーバによる認証を受ける」という手順により、モバイルPCとUSBキーの同時紛失という不測の事態にもデータの安全性を保障できるようにした。本システムでは、パフォーマンスを考慮した上での秘密情報分散を実現するために、管理者サーバでのクライアントの認証とクライアントにおける(k, n)閾値法によるシェアの作成、および元のデータの回復を実現した。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (5件)
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