研究概要 |
(1)新ホモトピー関数に関する研究として,非線形補助関数を用いるホモトピー法を開発して国内会議(回路とシステム軽井沢ワークショップ2004)及び国際会議(ICCCAS2004とMWSCAS2004)に発表した.また,この成果はIEICE英文誌に論文投稿して条件付採録となっている. (2)既存の回路シミュレータSPICE3F5に上記アルゴリズムを含む従来の主要なホモトピー法を実装して,比較検討しその有効性を検証している. (3)新ホモトピー関数に関する別の研究として,可変利得ニュートン法を開発して,国内会議(回路とシステム軽井沢ワークショップ2005)に論文投稿し採録決定した.また,国際会議(ISCAS2005)にも採録になった. (4)既存の回路シミュレータを用いてホモトピー法を容易に実現する手段であるパス追跡回路を開発して,非線形問題研究会に発表した.また,国際会議(ISCAS2005)に採録,更に,IEICE英文誌にも採録決定した. (5)ホモトピー法の研究と並行して,ホモトピー法と類似の性質をもつ擬似過渡解析法について従来の研究をレビューし,その最大の欠点を克服するアルゴリズム(大域的収束性をもつ擬似過渡解析法)の研究を開始している. (6)大規模MOSアナログ回路に対する従来の研究をレビューして,その問題点を調査し,計算効率を向上させる改良版アルゴリズムを検討中である.
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