研究課題
一般に制御系のシステムプログラムは、効率化のために一枚岩のカーネルコードとして構成されている。このためプログラム開発は非常に高度のスキルを要し、システム開発のネックになっている。本研究では、分散ソフトウェアバスを実現して、従来カーネル空間で実装していた各機能を、ユーザ空間で走るコンポーネントプログラムにすることにより、プログラム開発の容易化と信頼性向上を進めた。(1)分散ソフトウェアバスの検討と試作本分散ソフトウェアバスは、ドイツで研究開発されたL4マイクロカーネルを用いて実装している。・制御システムに要求される各サービスは、マイクロカーネル上のユーザモードタスクとして実現している.デバイスドライバも、ユーザモードブログラムとした。これにより、プログラム開発の容易化、対障害性強化が達成された。・分散連携処理の実現のために、ノード間でリソーストリーのEXPORT/IMPORTの検討を進めた。・ソースコードは、http://research.nii.ac.jp/H20/LP49にて公開。(2)移動に対してもサービス継続可能なリモートデバイスアクセス機構ユーザが計算機やデバイスを持ち歩きながら、他の計算機と連携処理を行なえるソフトウェアを検討し、試作を行なった。計算機間の通信や、移動時のコネクション切換えの機能をユーザランドのプログラムとして実装することにより、開発の容易化と拡張性を達成した。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (6件)
IEICE Transaction on Information & Systems Vol.E90-D,No.1
ページ: 58-66
IEICE (電子情報通信学会) TRANSACTIONS on Communications Vol.E90-B No.4
ページ: 728-741
第36回モバイルコンピューティングとユビキタス通信・第10回ユビキタスコンピューティング合同研究発表会 MBL36-UB110
ページ: 251-220
電子情報通信学会(和文論文誌B)シームレス通信サービスのためのネットワーキング技術特集号 Vol.J89-B,No.8
ページ: 1357-1366
IEICE Transactions on information and systems vol.E89-D,no.11
ページ: 2712-2723
IEEJ (電気学会) Transactions on Electrical and Electronic Engineering vol.1,No.4
ページ: 397-407