研究課題
基盤研究(B)
ユビキタスNW時代を迎え、多数のコンピュータのスマートな連携処理が求められている。連携処理はロジックも複雑化するので、そのプログラム開発の容易化も重大な課題である。このような要求に応えるために、以下の研究を行った。(1)連携処理用OS LP49の研究一般に制御系のシステムプログラムは、効率化のために一枚岩のカーネルコードとして構成されている。このためプログラム開発は非常に高度のスキルを要し、システム開発のネックになっている。本研究では、分散ソフトウェアバスを実現して、従来カーネル空間で実装していた各機能を、ユーザ空間で走るコンポーネントプログラムにすることにより、プログラム開発の容易化と信頼性向上を進めた。〓本OSは、L4マイクロカーネルをもちいて実装した分散ソフトウェアバスの上で任意個のサーバが動く構造をもつ。ほとんどの機能は、サーバ追加にて行える。〓ユーザモードで動く各サーバが、ファイルサービスなどのOSサービスを提供する。デバイスドライバも、ユーザモードで動く。これにより、プログラム開発の容易化、対障害性強化が達成される。〓ソースコードは、http://research.nii.ac.jp/H20/LP49にて公開。(2)リモートデバイスアクセス機構の研究ネットワーク接続された別のコンピュータのリソースへのアクセスは、連携処理の基礎である。ここでは、計算機や(モニターや入力端末などの)デバイスを持ち歩いても継続的使えるシステムを目指して、移動に対してもサービス継続可能なリモートデバイスアクセス機構ユーザが計算機やデバイスを持ち歩きながら、他の計算機と連携処理を行えるソフトウェアを検討試作した。(3)オブジェクトのサブグラフ複製による分散処理の効率化分散処理プログラムの実行効率を挙げるための第一の手法は、実行プログラムの複製を作って、それをローカルで実行することである。但し、実行プログラム全体の複製を作ったのでは、内容の同期の必要性等から必ずしも効率が向上しない。しかるに、多人数によるプログラム開発やドキュメントの構築では、各メンバーが内容更新する部分は重なりは少ない場合が多い。本研究では、実行プログラム全体を適切にクラスタ分けし、クラスタ単位で複製を作ってローカルで実行できる方式を開発した。
すべて 2007 2006 2005
すべて 雑誌論文 (11件)
IEEJ(電気学会) Transactions on Electrical and Electronic Engineering Vol.E90-B No.4
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Plam9 international Conference
Proc. 8th International Workshop on Mobility in Databases and Distributed Systems
ページ: 1063-1067