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2004 年度 実績報告書

油汚染地盤の浄化のための新しい水・油・空気多相流特性試験装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16360240
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大同工業大学

研究代表者

棚橋 秀行  大同工業大学, 工学部, 助教授 (00283234)

研究分担者 佐藤 健  岐阜大学, 工学部, 教授 (80135326)
キーワード水・油・空気三相系保持特性曲線 / 不飽和透気係数 / 不飽和透油係数
研究概要

今年度の成果として、以下の2つの装置が開発できた。
1.平衡土柱法による水・油・空気3相系保持特性試験装置(装置E)
2.空気吸引不飽和カラム試験による水・油・空気3相系透過性試験装置(装置A)
注)装置Bと装置Cの性能は比較実験の結果、装置Aと装置Eの性能に至らなかった。
1.の装置および試験方法について述べる。水を注入したビュレットとカラムの下端部を管路で接続し、カラム側のみ土を充填する。重力排水が終了したときのビュレットとカラムの水面を記録した後、カラム側の土試料に油(灯油とエンジンオイル)を散布するとカラムの水面は低下し、その分の水がビュレットに移動する。乾燥の補正を考慮しつつビュレット側水位の変化を観測し、本研究で提案した計算式により最終平衡時の水・油・空気3相系保持特性曲線を得る方法を開発できた。
2.の装置および試験方法について述べる。カラムに土試料を充填し、土試料カラム上端に水・油(灯油とエンジンオイル)をポンプで散布する。真空ポンプで土試料カラム下端から吸引をかけ、流れを定常化させる。この吸引を行うのはカラム内の3相飽和度鉛直分布を均一にするための操作である。定常後、単位時間当たりの水分流量・油分流量・空気流量を測り、マノメータの水位の差から、空気吸引圧を測定する。その後、カラムを分解し飽和度分布を測定した。実験結果を整理したところ、低粘性油の実験結果は従来の式で非常に精度よく説明可能であったが、高粘性油の場合に水の透過性も減少する点が従来の式では再現できないという興味深い結果が得られた。
今後は研究課題名にもあるように、油汚染地盤の浄化にも応用できるよう界面活性剤などが加わったときの透過性評価も視野に入れて研究開発を行いたいと考えている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 平衡土柱法による水・油・空気3相系保持特性試験装置の開発2005

    • 著者名/発表者名
      山本圭三
    • 雑誌名

      土木学会中部支部研究発表会講演概要集

      ページ: 215-216

  • [雑誌論文] 移流拡散プログラムUT-CHEMによる油汚染地盤の浄化予測解析2005

    • 著者名/発表者名
      宮澤秀二
    • 雑誌名

      土木学会中部支部研究発表会講演概要集

      ページ: 217-218

  • [雑誌論文] 原位置における油汚染地盤の新しい非掘削浄化技術の開発2004

    • 著者名/発表者名
      鈴木雄彦
    • 雑誌名

      地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会,第10回講演集

      ページ: 14-17

  • [雑誌論文] 界面活性剤による油汚染土浄化法に関する研究2004

    • 著者名/発表者名
      佐々木宏治
    • 雑誌名

      第39回地盤工学研究発表会講演集

      ページ: 2323-2324

  • [雑誌論文] 高粘性油による汚染地盤の浄化法開発における基礎的研究2004

    • 著者名/発表者名
      鈴木雄彦
    • 雑誌名

      土木学会第59回年次学術講演会概要集

      ページ: 517-518

  • [雑誌論文] 乳化・微発砲作用を用いた油汚染浄化法の開発2004

    • 著者名/発表者名
      梶田真一
    • 雑誌名

      土木学会第59回年次学術講演会概要集

      ページ: 523-524

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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