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2006 年度 実績報告書

横ずれ断層変位に伴う周辺岩盤の3次元的な変形・破壊メカニズムの解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16360241
研究機関(財)電力中央研究所

研究代表者

金谷 守  (財)電力中央研究所, 地球工学研究所, 上席研究員 (00371427)

研究分担者 上田 圭一  (財)電力中央研究所, 地球工学研究所, 上席研究員 (40371405)
小早川 博亮  (財)電力中央研究所, 地球工学研究所, 主任研究員 (30371412)
澤田 昌孝  (財)電力中央研究所, 地球工学研究所, 主任研究員 (80371417)
キーワード横ずれ断層 / 変形帯 / 模型実験 / 三軸試験 / リーデルせん断 / Pせん断 / 岩盤 / 拘束圧
研究概要

平成18年度に以下の成果を得た。
1.現地調査に基づく横ずれ断層系の形態ならびに周辺変形帯の実態把握
三浦半島城ヶ島にて現地調査を実施し,砂岩泥岩互層(三浦層群三崎層)内の横ずれ断層系はリーデルせん断,Pせん断などに相当する断層群から構成されること,鉛直断面においてフラワー構造が卓越することを明らかとした。
2.剛性三軸試験装置による実岩石を用いた拘束圧下での断層模型実験
河津凝灰岩の岩石板を用いて拘束圧下での載荷試験を実施し,岩石表面の破壊ゾーンはリーデルせん断・Pせん断・白色化した破砕領域からなること,断層変位の進行に伴って破壊ソーンは大きくなるが,高拘東圧では拡大が抑制される傾向が認められた。
3.横ずれ断層を模擬した低拘束圧下における小型断層模型実験
横ずれ断層変位の進行過程における断層系発達過程を3次元的に解明するため,模擬岩盤を用いた模型実験でヘリカルX線CTスキャナにより変形構造を観察した。地表面では,底盤の断層変位に伴い,リーデルせん断面群とPせん断群が発達し,さらなる変位により,リーデルせん断面群とPせん断群の連結部付近から新たなせん断面が分岐・発生して,リーデルせん断面分布域の外側へ伸展する傾向が認められた。鉛直断面内では,フラワー構造の他,基盤の断層から連続するせん断面が地盤表層部で分岐するカクテルグラス構造が観察された。
4.横ずれ断層変位に伴う周辺岩盤の変形・破壊形態に関する統一的解釈
以上から、水平面内(地表面)では,断層変位に伴ってリーデルせん断,Pせん断が順次発生すること,さらなる変位によって派生的なせん断が生じるが,これは岩盤特有の性質であり,断層分布域の幅を増大化する傾向にあること,一方,鉛直断面内では,リーデルせん断とPせん断の相対的な発達度に応じてフラワー構造とカクテルグラス構造のいずれかを選択するような変形帯となること,変形帯の幅は深部ほど小さくなること,などが得られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 横ずれ断層変位に伴う上部岩盤の破壊形態に関する岩石模型実験2007

    • 著者名/発表者名
      澤田昌孝, 上田圭一, 小早川博亮, 金谷守
    • 雑誌名

      第36回岩盤力学に関するシンポジウム論文集 (CD-ROM)

  • [雑誌論文] 横ずれ断層変位に伴う上部岩盤の破壊形態に関する岩石模型試験(その2)2007

    • 著者名/発表者名
      澤田昌孝, 上田圭一, 小早川博亮, 金谷守
    • 雑誌名

      第62回土木学会年次学術講演会講演集 (CD-ROM)

  • [雑誌論文] 横ずれ断層変位に伴う上部岩盤の破壊形態に関する岩石模型試験2006

    • 著者名/発表者名
      澤田昌孝, 上田圭一, 小早川博亮, 金谷守
    • 雑誌名

      第61回土木学会年次学術講演会講演集 (CD-ROM)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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