研究課題/領域番号 |
16360254
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
高山 純一 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (90126590)
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研究分担者 |
木俣 昇 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (30026166)
沼田 道代 金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (10180689)
柳澤 吉保 長野工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (70191161)
二神 透 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 講師 (40229084)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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キーワード | 適応的マルチエージェント / 走行時間信頼性 / 交通需要の不確実性 / 緊急車両(消防車・救急車) / ペトリネットシミュレーション / 災害時道路網 / 火災延焼シミュレーション / 避難交通行動モデル / Refuge traffic action model |
研究概要 |
本年度は、前年度に開発した基本モデル(適応的マルチエージェントモデル、ネットワーク信頼性解析モデル、ペトリネットシミュレーションモデルなど)を活用して、仮想的なモデルネットワークならびに実際の道路ネットワークを対象として、その適用性の検討を行った。 具体的には、(1)適応的マルチエージェントを用いたドライバーの経路選択行動を記述するシミュレーションモデルの開発を行い、(2)それを災害時(災害時には道路網が途絶したり、交通規制が行われたりする場合)の道路網に適用して、モデルの適用可能性を検討した。また、(3)震災時における道路網を構築し、道路網の信頼性解析により、各消防署所の緊急車両(消防ポンプ車、救急車)の配車を考慮した上で、地震時に緊急車両のアクセスが困難な地域(アクセス性低下地域)を割り出し、今後の迅速な消火・救急活動ならびに最適拠点配置を行うための計画支援システムの開発を行った。 さらに、(4)信頼性解析システムをもとに、平常時・震災時の道路網全体を対象としたITS技術の導入効果の検証(最適経路誘導ならびに最適信号制御の導入効果の検証)を実際の道路網(金沢市の主要道路網)を対象に行った。また、(5)歩行者を対象とした避難交通行動の予測モデルについても、適応的マルチエージェントを用いた歩行シミュレーションモデル(プロトタイプモデル)の構築を行った。(6)災害時における一般車両、救急車両の走行シミュレーションを行うためのペトリネットシミュレーションを開発し、そのモデルを用いた交通ミクロシミュレーションシステムの開発も行った。 これらの研究開発により、(A)消防出動計画の評価システムの開発、(B)防災拠点の最適配置計画や消防車両の最適出動計画の検討、ならびに(C)消防隊が出動対象となる管轄防御区域の再編計画策定支援システムの開発が可能となる。また、現在検討を開始している「医療情報伝送システムを活用した3次救急医療の高度化ならびに救急救命率向上策の検討」も可能となる。今後は、さらに研究を進め、広域防災・救急医療への応用を検討するとともに、更なる実用化を目指したい。
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