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2005 年度 実績報告書

路面舗装特性の工夫による自転車歩行者道路の改善方策

研究課題

研究課題/領域番号 16360257
研究機関徳島大学

研究代表者

山中 英生  徳島大学, 工学部, 教授 (20166755)

研究分担者 滑川 達  徳島大学, 工学部, 講師 (40332811)
三宅 正弘  徳島大学, 工学部, 助手 (50335783)
南部 匡史  高知大学, 学術情報処理センター, 助手 (60380309)
キーワード自転車・歩行者道路 / 舗装 / 路面振動特性 / 車いす利用者 / 通行区分 / 自転車ハンプ
研究概要

自転車歩行者道路等における、特に、自転車、歩行者、車いすの路面振動に対する選好特性の違いに着目して、空間利用ルール遵守を向上させる効果をもった舗装パターンを開発することを目的としている。このため平成16年度はゴム製のハンプ形状の舗装デバイスを作成し,自転車および車イスの体感評価実験を行って,自転車が高速になるほど不快を感じ,かつ車イスにはなるべく不快を与えない形状,設置間隔を求めた.
1)自転車に不快な周波数域の振動となり、速度が1/3〜1/5程度となる車いすでは不快に感じない形状のデバイスを開発した.自転車速度が秒速3〜5m(時速11km〜18km)のとき2〜6Hzの振動は波長で0.5〜2.5mとなるが,長さ1m以上のデバイスは施工性からみて問題があるため,台形断面のデバイスを等間隔に設置して,上記の振動を擬似的に発生させることにし,高さを1cm,底面長を30cm,50cmの2種類の台形形状を硬質ゴムで作成した.
2)大学内道路約20メートル区間にデバイスを設置し,男3女2の学生5名に自転車,車いす,徒歩で往復走行させて体感評価を行った.自転車は高速(20km/h),通常(13km/h),低速(7km/h)の3種,車いすは3km/hとした.
3)速度の高い自転車には不快で,速度が下がるほどに評価が上がり,車いすでは自転車より評点が高くなるデバイスが理想として分析した結果,50cm幅のハンプを50cm間隔,1m間隔とした場合に良好な傾向が見られ,どちらも車いすの評価は時速7kmの自転車での評価と同等,もしくは多少悪くなっている程度であった.施工性で優れる幅50cmのハンプを100cm間隔で設置するパターンが望ましいことが明らかになった.
4)以上は大学生健常者による体感評価のため,身障者の車イスによる走行時の評価や,高齢者の評価実験を実施して,検証を行う予定である.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 自転車の速度抑制と通行区分誘導を目的とした舗装方法の開発2005

    • 著者名/発表者名
      山中 英生
    • 雑誌名

      交通工学研究発表会論文報告集 Vol.25

      ページ: 229-232

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 車いす・自転車の走行時体感からみた路面プロファイル評価2005

    • 著者名/発表者名
      滑川 達
    • 雑誌名

      交通工学研究発表会論文報告集 Vol.25

      ページ: 225-228

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 自転車の走行環境評価について,---混在交通に着目して--2005

    • 著者名/発表者名
      山中 英生
    • 雑誌名

      交通工学 Vol.40

      ページ: 20-26

  • [雑誌論文] 車いす走行からみた自歩道の路面性状の評価について2005

    • 著者名/発表者名
      山中 英生
    • 雑誌名

      日本道路会議論文集 Vol.26(CD-ROM)

  • [雑誌論文] 車いす・自転車の走行時体感からみた路面性状の評価方法2005

    • 著者名/発表者名
      滑川 達
    • 雑誌名

      土木計画学研究・講演集 Vol.31(CD-ROM)

  • [雑誌論文] 自歩道の路面性状に対する主体別体感評価の相違に関する分析2005

    • 著者名/発表者名
      酒井 茂樹
    • 雑誌名

      土木学会四国支部技術研究発表会講演概要集 Vol.11

      ページ: 248-249

  • [産業財産権] 自転車の道路ハンプ2005

    • 発明者名
      山中 英生, 滑川 達
    • 権利者名
      徳島大学
    • 産業財産権番号
      特願2005-219031特公2007-32155
    • 出願年月日
      2005-07-28
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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