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2005 年度 実績報告書

岩盤崩落、斜面崩壊災害予防保全へのデジタル写真測量技術の応用

研究課題

研究課題/領域番号 16360259
研究機関鹿島建設株式会社技術研究所

研究代表者

三浦 悟  鹿島建設株式会社技術研究所, 先端メカトロニクスグループ, グループ長 (20374027)

研究分担者 黒沼 出  鹿島建設株式会社技術研究所, 先端メカトロニクスグループ, 主任研究員 (30416713)
今井 道男  鹿島建設株式会社技術研究所, 先端メカトロニクスグループ, 研究員 (20399702)
大西 有三  京都大学, 工学研究科, 教授 (30026348)
西山 哲  京都大学, 工学研究科, 助教授 (00324658)
キーワードデジタル写真測量 / キャリブレーション / 画像圧縮 / 精度評価
研究概要

本研究ではデジタル写真測量技術の性能把握,実用化への課題を抽出し,岩盤崩落現場計測への適用性向上のための技術の高度化を図ることを目的としている.本年度は,次の三つの研究項目を実施した.
まず構築した計測システムの基本性能検証として、現場での計測実験により,計測方法,計測精度の確認を行った。高さ20m、幅40mの計測対象場を設定し,約100の測点をデジタル写真測量にて計測、各点の計測精度を算出した。また,人為的に測点を移動させ,変位検出感度の確認を確認した。結果としては,撮影距離40-50mで計測精度は2-4mmであり、5mm以上の変位をほぼ確実に検出できることが分かった。
次は,昨年度の研究成果である簡易高精度キャリブレーション方法に基づき,市販の小型デジタルカメラのキャリブレーションを実施し,その性能を評価した。すなわち,我々はこれまで堅牢,高解像,収差の少なさという理由で一眼レフのデジタルカメラを使用してきたが,小型カメラに適用性があれば,低コスト,取扱い性の簡便さによって利用範囲が大きく拡大する可能性がある。結果としては,小口径レンズの影響で周辺画像の歪が大きく,計測として使える範囲が制限されるため,撮影枚数が多く必要となることが分かった。
三つ目として,計測精度に対する画像圧縮の影響について検討した。これまで我々は,計測用の画像として最も情報量の多い非圧縮のTIFF形式の画像のみを扱ってきたが,1枚当たりの画像ファイルの容量が大きく,多数の撮影が必要な複雑な計測対象であると,データの保存や解析に手間と時間が掛かることになる。これを回避することをねらって,圧縮画像の適用性に関して検討した。圧縮の形式はJPEG形式の画像を対象とした。その結果,画質を下げればそれに伴って精度は落ちていくが,圧縮率25%程度であればTIFF形式と同程度の精度を保てることが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] デジタル写真測量による構造物の変位・変形計測2006

    • 著者名/発表者名
      三浦 悟, 黒沼 出, 今井 道男
    • 雑誌名

      電力土木 No.322

      ページ: 5

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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