研究課題/領域番号 |
16360274
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
飛田 潤 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (90217521)
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研究分担者 |
福和 伸夫 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (20238520)
鈴木 康弘 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (70222065)
新井 伸夫 (財)日本気象協会, 主任技師
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キーワード | 災害情報 / ポータルサイト / 3D-WebGIS / 防災拠点 / 地形改変 / 地盤構造 / ナビゲーション / 災害情報システム |
研究概要 |
本研究では、災害に関連した多岐にわたる情報を収集・整理・共有・発信・利用するための枠組みを検討し、かつ実際的なシステムや拠点の構築を行う(ここではこれを災害情報インテグレーションと呼ぶ)。これらにより、地域で防災活動を行う際に有用な双方向防災ポータルサイトを確立し、住民、行政、研究者、技術者などがそれぞれの立場で一体となって地域防災を推進するための枠組みを構築する。今年度は主に以下の検討を行った。 1.地域の災害・防災ポータルとしての機能の検討 地域の防災活動を推進する際に必要とされるシステムや、それを用いた活動プログラムについて、実際に防災活動を推進するNPO等とのディスカッションを行い検討した。情報への容易なアクセス、ユーザー側からデータを提供・更新していく双方向性、基盤となる情報をコンスタントに更新するための方策などの継続性、災害時につながる連続性など検討を行った。 2.WebGISによる地域ハザード提供ウェブシステムのプロトタイプ構築 災害・防災に関連する位置情報を適切に整理し、一般にもわかりやすい形で提供するため、ウェブインターフェイスによる地理情報システムを用いたポータルのプロトタイプを検討した。このシステムでは詳細な地図と航空写真をベースに、地盤データや地形の変化・改変、深部・浅部地盤構造、地震動特性、などについて、ネットワーク経由で通常のブラウザにより自在に閲覧できる。また、ワークショップなどでデータを書き込むことも想定されており、地域の災害・防災情報のプラットフォームになる。さらに、地形や地下構造をビジュアルに伝えるため、3次元表示に対応した3D-WebGISを用い、自由な角度から全体像を確認することができる。そのほかに、自然言語会話型ナビゲーションやe-ラーニングなど、災害・防災情報に容易にアクセスし、また理解を進めるための要素の検討を行っている。
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