研究課題/領域番号 |
16360288
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
藤井 修二 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (60126282)
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研究分担者 |
鍵 直樹 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 研究員 (20345383)
諏訪 好英 大林組, 技術研究所, 研究職 (10416836)
大谷 吉生 金沢大学, 工学部, 教授 (10152175)
並木 則和 金沢大学, 工学部, 助教授 (40262555)
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キーワード | 化学物質 / イオン / 揮発性有機化合物 / 室内空気環境 |
研究概要 |
近年、室内環境では、揮発性有機化合物などの化学物質が問題になっている。その一方で、イオンを放出するタイプの空気清浄機やエアコンディショニングユニット等が脚光を浴びているほか、液晶製造等の静電気対策が必要な製造環境ではイオナイザが多用されている。そこで、室内環境中でこうしたイオンとその他化学物質との相互作用により、新たな汚染が発生(二次汚染)することを想定した。本研究では、イオンと室内環境中に浮遊する揮発性有機化合物との相互作用を把握するため、以下の2点を目的として、実験・検討を行った。 ・イオン性物質の効率的な捕集計測方法の検討する ・イオン発生器から発生したイオンと既知濃度の揮発性有機化合物を混合し、揮発性有機化合物の組成変化を定性・定量する ・得られた知見(実験値)を用い、数値解析手法を用いて実空間における室内空気質への影響を明らかにする 上記実験・検討の結果、以下の知見を得た。 1.イオン性物質の効率的な捕集計測方法として、クーロン力を用いる事を考案し、荷電したSi粉砕物を用いた捕集計測方法で効率的に分子状のイオン性物質を捕集することが可能であることを示した。 2.放電電極と基板表面との距離および極間電位差をパラメータに実験を行い、空気イオンの極性により付着量に相違があること、また距離によっては極間電位差に応じて付着量に大きな差異が生じることを示した。 3.基板表面へのイオン沈着速度および吸着速度のモデル化を行い、表面吸着濃度は極間電位差およびイオン物質濃度が高いほど急速に飽和濃度に特性になっていることを示した。
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