研究課題
基盤研究(B)
本研究は大きく分けると、1)オープン指向のソリューションシステムの研究と、2)コミッショニングの2つの研究からなる。1)オープン指向のソリューションシステムの研究建物のエネルギー管理のためのシステムとしてIT技術を使った新しいソリューションシステムの研究を行った。この新しいシステムをTSC21と命名した。ソリューションには3つの技術が不可欠である。通信機能(TSC/com)はISOにもなったASHRAEのBACnetとのインターフェースを確保しつつ更に汎用性の高い機能を備えている。ロジック構築機能(TSC/prog)はプログラムとロジックとを切り離すことでオープンなロジック構築を可能にした。データ名に命名規約(TSC/naming_code)はデータ計測、通信、アプリケーションの他、設計の記号表示を含めたデータ名の統一を図った。これらを使って建物のエネルギー分析の研究を行い、また他の通信方法との比較研究を行った。2)コミッショニング近年多くの建物で採用されているパッケージ式のマルチ型空調システムについて、研究期間に中部大学講義棟にて実測を行い、継続的にコミッショニングを実施する方法を開発した。マルチ型空調システムでは、機器での処理熱量を実測することが困難なので、制御特性を考慮して冷凍サイクルからエネルギー消費量を求めるシミュレーションモデルを開発した.室内負荷を入力としてエネルギー消費量が求められるので、計算から求めた負荷から計算し実測値と比較しエネルギー性能を評価できる。中部大学講義棟の機器について評価を行った.講義室では在室人員が不確定であるが、最大定員で計算した値を超える実測値の割合により、省エネルギー手法の効果を検証することができた.マルチ型空調システムの有効な性能検証方法として提案できる。
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AHRAE TRANSACTIONS 2007 Vol. 113
ページ: 567-577
ASHRAE Transaction 2007 Vol.117, Part 1
ASHRAE HVAC&R Research Vol. 12, No. 3c
ページ: 861-870
ASHRAE HVAC&R Research Vol.12, No.3c