研究課題/領域番号 |
16360299
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
小林 重敬 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (90017997)
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研究分担者 |
佐土原 聡 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (90178799)
高見沢 実 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (70188085)
小倉 裕直 国立大学法人千葉大学, 工学部, 助教授 (40253554)
村木 美貴 国立大学法人千葉大学, 工学部, 助教授 (00291352)
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キーワード | サスティナブル・デベロップメント / 低・未利用地 / エネルギー・リサイクル / 地域冷暖房 / 未利用エネルギー / ケミカルヒートポンプ / エリアマネジメント / 都市再生 |
研究概要 |
1 都市再生のための計画と基準の現状 東京湾岸エリアと周辺既成市街地における都市再生に着目し、いかなる事業が展開しているのか分析した。結果として、湾岸エリアでは、東京都心部に隣接した江東区などと横浜市MM21周辺地域では、比較的多くの開発が進行しているものの、千葉県ではそのような動向が小さく、実現への推進力の低いことが明らかとなった。 2 臨海部と既成市街地における低・未利用地の土地利用状況の調査分析 東京都、神奈川県、千葉県のGISデータを用いて、低・未利用地(空き地、資材置き場、駐車場に該当するもの)を用途地域別、東京湾に隣接した市・区別に分析を行った。特に、工業系用途地域での空地の割合が、千葉県で東京から離れるほどに高くなっていた。しかし京浜工業地帯とその周辺都県ではこうした傾向は見られなかった。 3 都市インフラの状況の調査分析 臨海部、周辺既成市街地における都市インフラの状況を明らかにした。特にサスティナブル・デベロップメントで重要な課題となるエネルギー有効利用のためのインフラ整備となる地域冷暖房について明らかにした。 4 都市再生エリアにみる地域類型化 臨海部では、京浜工業地帯では海側から工業系・工業と他用途の混在、住居系という3層に分類されるものの、京葉工業地帯では、東京側から食品・物流系、石油化学系、重工業系という産業で分類の可能であることが明らかとなった。また、周辺既成市街地では、(1)汐留・六本木などの大規模再開発エリア、(2)大手町・丸の内・有楽町、横浜関内地区などの面的な新規プロジェクト進行地区という分類のできることが提示できた。 5 臨海部・既成市街地におけるエネルギー利用の実態調査とエネルギー有効利用の可能性に関する理論計算 臨海部・既成市街地におけるエネルギー利用、排熱の実態から、今後のエネルギー有効利用の可能性を考察した。既存エネルギー有効利用技術をより活用した場合に加え、ケミカルヒートポンプ等の次世代エネルギーリサイクル有効利用技術導入の可能性について理論計算により検討した結果、京浜、京葉工業地帯の廃熱を都心部にて有効利用するシステムについて、省エネルギー効果、環境負荷低減効果、コスト削減効果が高いことが示された。
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