研究課題
基盤研究(B)
短繊維ガラス強化ポリアミド66(PA66/SGF)射出成形品の一軸引張疲労損傷を粘弾性応答計測、アコースティックエミッション(acoustic emission i AE))計測、音速分布解析および光学顕微鏡観察を試験片空間内で行った結果以下のことが明らかになった。1.短繊維ガラス強化ポリアミド66(PA66/SGF)射出成形品の疲労損傷機構は、繊維切断支配型疲労機構(Type-A)および樹脂クラック支配型疲労機構(Type-B)に分類され、負荷振幅レベルが高いとき前者が働き、それが低いとき後者が働くことが明らかとなった。2.この機構は繊維長あるいは成形条件変えたナンプルにおいても共通したものとなった。3.コア層寸法および繊維長のそれぞれの増加は、高負荷レベル(繊維切断支配型疲労機構、Type-A)に影響しいずれも寿命を増加させることに働く。それに対し、低負荷レベル(樹脂クラック支配型疲労機構、Type-B)への大きな効果は見られなかった。ブロック負荷波形による最大負荷応力上昇および下降させた条件によるマイナー則(線形加算則)の検討を行った。その結果、4.最大負荷応力を上昇または下降させた条件ではマイナー則(線形加算則)は成立しなかった。それぞれ、線形加算則により見積もられる寿命に対し、寿命は上昇させた場合では短くなり、下降させた場合には長くなる。
すべて 2004
すべて 雑誌論文 (4件)
Polymer and Polymer Composites 12・7
ページ: 587-598
材料 53・12
ページ: 1281-1286
Polymer and Polymer Composites. Vol.12, No.(7)
Journal of the society of materials science Japan Vo153 No.12