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2006 年度 実績報告書

ナノポーラス物質を基盤とするメタセシス触媒の創製

研究課題

研究課題/領域番号 16360399
研究機関東京大学

研究代表者

尾中 篤  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10144122)

キーワードオレフィンメタセシス / 官能基化オレフィン / 不均一系メタセシス触媒 / メソポーラスアルミナ / ルイス酸修飾 / 塩化亜鉛 / メチルトリオキソレニウム
研究概要

報告者らは,酸化レニウムをmesoAl_2O_3に担持した触媒が,γ-Al_2O_3に担持したものに比べ単純オレフィンに対するメタセシス活性が高くなることを見出した.しかし,この触媒は極性官能基を有するオレフィンに対しては無力であった.一方,メチルトリオキソレニウム(CH_3ReO_3;MTO)は,単独ではオレフィンのメタセシス活性を示さないが,酸性担体であるシリカアルミナ(SiO_2-Al_2O_3)に担持すると,官能基化オレフィンにも適用できるメタセシス触媒になることが知られている.本研究では,mesoAl_2O_3をルイス酸の塩化亜鉛で化学修飾することによって,ルイス酸修飾アルミナ担体の新規開発を試みた.そして,そのルイス酸修飾担体にMTOを担持して,エステルやケトン基などの官能基を持つオレフィンに対して優れたメタセシス活性を示す触媒の開発に成功した.ルイス酸修飾剤として使用した塩化亜鉛は,メソポーラスアルミナ表面上の水酸基と化学結合し,=Al-O-Zn-Clの形態をとっていることを,表面の化学分析から明らかにした.このルイス酸部位は,1)その近傍にアルミナと化学結合した有機レニウム種に配位し,レニウム種のメタセシス触媒活性を高めていること,2)ルイス酸部位にオレフィンが有する官能基が優先的に相互作用するために,レニウム種へのオレフィン部位が接近し易くするなどの働きをしていると考えている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Lewis Acid-Modified Mesoporous Alumina : A New Catalyst for Methyltrioxorheniumu in Metathesis of Olefins Bearing Functional Groups2007

    • 著者名/発表者名
      Oikawa, T, Masui, Y, Tanaka, T, Chujo, Y, Onaka,M
    • 雑誌名

      J.Organomet.Chem. 692

      ページ: 554-561

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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