研究概要 |
直径3.2ミリメートルのアルミニウム合金球を毎秒100-800メートルの範囲で加速・射出し,炭素繊維強化プラスチックを表皮とするアルミニウムハニカムパネルに接着した太陽電池セル単体に衝突させ,太陽電池セルに生じた衝突痕と粒子衝突速度の相関関係を調査した.その結果,衝突痕から抽出される特徴として,衝突痕周囲のき裂,また損傷部の輪郭を楕円近似した際の短・長軸に着目することで,以下の手順で,粒子の大きさ,入射角,衝突速度を推定できることが分かった. 1)粒子の入射角に関わらず,衝突痕周囲のき裂の本数から粒子の衝突速度を推定することができる. 2)1)で推定された粒子の衝突速度から損傷面積と飛翔体断面積の比を推定することができる. 3)衝突痕の輪郭を楕円近似した際の短軸の実測値と,2)で推定された損傷面積と飛翔体断面積の比から粒子のサイズを推定することができる. 4)衝突痕の輪郭を楕円近似した際の短・長軸の実測値から粒子の入射角を推定することができる.
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