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2004 年度 実績報告書

海洋乱流計測-数値的再現システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16360431
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

佐藤 徹  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (30282677)

研究分担者 宮田 秀明  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (70111474)
山口 一  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20166622)
多部田 茂  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (40262406)
キーワード小スケール海洋乱流 / スペクトル解析 / 不規則渦度場 / wavelet / LES / SGS乱流モデル / 実海域観測 / CFD
研究概要

低波数フォーシングによる小スケール海洋乱流解析用LESのコードを開発した。事前準備の段階でLESそのものは作成されており、これを改良し、SGSモデルにはdynamicかつ非等方を扱えるようスケール相似則ベースのモデルを複数プログラミングした。
また、少数の複数点で計測した時系列データからスペクトル解析をし、空聞データを復元する解析コードを作成した。これには海洋不規則波(時間を含めて3次元)で採用している手法を、時空間で4次元のものに拡張したものである。但し、新規な点として、非定常な渦の空間分布を再現できるよう、wavelet法を用いることとした。
これを用いて、16年度に実施した実海域計測の結果を解析した。実海域観測では、海洋観測に必要な機器(流速・塩分・水温・深度計、ブイ等)を係留系として設計し、沖縄沖500kmの海域にて、他の目的の観測船に便乗する形でこの係留系を深海に設置し、3日間にわたって観測を行った。海洋での計測後、開発した4次元スペクトル解析法を用いて、研究室にて計測結果の解析を実施し、少数複数点の時間データから空間データを抽出した。データの解析結果(時空間データ)を用いて、開発したLESに低波数フォーシングし、高波数の乱流シミュレーションを実施し、計測の時系列データと突き合わせることで、本手法を検証した。その結果、小スケール海洋乱流を計算機上に高精度に再現することが可能となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Numerical reproduction of fluctuating flow field in small-scale ocean by low-wavenumber forcing2005

    • 著者名/発表者名
      Toru Sato, Kei Sato, Se-Min Jeong
    • 雑誌名

      Proceedings of International Conference on Environmental Fluid Mechanics 1

      ページ: 126-131

  • [雑誌論文] Numerical Simulation of Biological Impact Caused by Direct Injection of Carbon Dioxide in Ocean2004

    • 著者名/発表者名
      Toru Sato
    • 雑誌名

      Journal of Oceanography 60, 4

      ページ: 807-816

  • [雑誌論文] Numerical Reproduction of Middle-Scale Deep Ocean Current2004

    • 著者名/発表者名
      K.Koike, T.Sato
    • 雑誌名

      Proceedings of International Symposium of Oceans 1

      ページ: 1521-1525

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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