研究概要 |
本研究は,ファブリ・ペロー干渉計の原理による光干渉型センサに動作点制御用のフィードバック機構を組み込み,センサ製作時のギャップの個体差や,温度・重力・圧力等の外因によらず自動的に感度やダイナミックレンジを制御するセンサを製作し,それを用いた地下計測用多チャンネル光ファイバ計測システムを実現することを目的として実施した。本研究の成果は以下の通り。 1.ギャップ長制御用フィードバック機構の検討 (1),フィードバック機構を小型化するため,フィードバック機構について再検討し,試作する。また,センサとフィードバック用ディジタルLSIが一体化したハイブリッド構造について検討し,回路シミュレータにより基本的な設計と性能評価を実施した。 2.フィードバック機構を組み込んだセンサの試作 (1),オートチューニング機構を組み込んだ弾性波センサ,超音波センサを試作し,感度の変化,フィードバック機能の性能等を評価した。 3.多チャンネル計測システムの開発 (1),多重化方法,フィードバック方法による信号復元部,フィードバック部を製作し,超音波セ ンサおよび加速度センサを接続して多チャンネル計測システムとしての性能を評価した。 (2),東北大学学内の実坑井内,水中,地中での本システムの性能を評価し,地下計測用センサとしての適合性を評価した。 4.総括,成果の公表 (1),フィードバック機構を有する多チャンネル光干渉型センサシステムの設計,製作方法をまとめ,さらに今後の研究課題を明らかにした。 (2),本研究の成果を国際学術論文誌へ投稿した。
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