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2005 年度 実績報告書

プラズマ周辺部輸送障壁生成に及ぼす磁気井戸・磁気丘の効果

研究課題

研究課題/領域番号 16360462
研究機関核融合科学研究所

研究代表者

岡村 昇一  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60115540)

研究分担者 磯部 光孝  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (00300731)
藤澤 彰英  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (60222262)
松尾 敬二  福岡工業大学, 工学部電気工学科, 教授 (10199755)
井口 春和  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (40115522)
松岡 啓介  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (70023736)
キーワードETB(Edge Transport Barrier) / Hモード / 輸送障壁 / 磁気軸シフト / 磁気井戸 / ゾーナルフロー / 揺動測定
研究概要

周辺部輸送障壁(ETB : Edge Transport Barrier)の研究では、磁場配位を広い範囲で制御し、輸送障壁の生成のために必要となる加熱閾値を調べた.磁気軸をトーラス外側にシフトした場合に加熱閾値が下がる傾向があることは平成16年度の研究から明らかになっていたが、17年度ではH-mode研究を継続する中でプラズマの制御法が進歩し、前年度に比べてさらに広い磁気軸シフトの範囲においてH-modeを実現することが可能となった.またポロイダル磁場の四重極成分を制御することによって、プラズマの断面形状としてトロイダル平均した楕円率を変えることが可能であるが、(磁気軸位置を固定させた上で)プラズマ境界の回転変換を変化させる実験も行った.周辺部の磁気井戸の深さは磁気軸の位置で基本的には決定されるが、磁気軸をシフトさせた場合は、同時に境界での回転変換の値が変化し磁気シアの値も変わってしまう.楕円率の制御では磁気井戸の深さを固定して磁気シアを変えることが可能となるため、H-mode遷移のための加熱閾値の依存性を、磁気井戸と磁気シアと独立に調べることができる.実験の結果は、磁気井戸の深さよりも境界での回転変換の値そのものに加熱閾値が強く依存することがわかった.一方、H-modeによってプラズマ境界部の密度勾配が急峻になった条件において、Beam Emission Spectroscopy(BES)計測器に、強いコヒーレントな揺動(Edge Harmonic Oscillation : EHO)が観測された.このタイプの揺動はトカマクでは頻繁に観測されるものであり、周辺部のMHD安定性と関連があるとされている.周辺部の磁気井戸の深さあるいは磁気シアの強さとの関連を今後調べていく予定である.リミターに関してはプラズマとの接触部での問題が見つかったため、カーボン形状の修正を行った.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Spectrograph of electric field fluctuation in toroidal helical plasma2006

    • 著者名/発表者名
      A.Fujisawa
    • 雑誌名

      Plasma Physics and Controlled Fusion 48, no.4

      ページ: S31-S39

  • [雑誌論文] Edge and internal transport barrier formation in CHS2005

    • 著者名/発表者名
      S.Okamura
    • 雑誌名

      Nuclear Fusion 45, no.8

      ページ: 863-870

  • [雑誌論文] Improved confinement and related physics study in Compact Helical System2005

    • 著者名/発表者名
      S.Okamura
    • 雑誌名

      Proceedings of International Stellarator Workshop (CD-ROM)

      ページ: I-02

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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