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2006 年度 実績報告書

プラズマ周辺部輸送障壁生成に及ぼす磁気井戸・磁気丘の効果

研究課題

研究課題/領域番号 16360462
研究機関核融合科学研究所

研究代表者

岡村 昇一  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60115540)

研究分担者 磯部 光孝  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (00300731)
藤澤 彰英  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (60222262)
松尾 敬二  福岡工業大学, 工学部電気工学科, 教授 (10199755)
井口 春和  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (40115522)
松岡 啓介  核融合科学研究所, 連携研究推進センター, 教授 (70023736)
キーワードETB(Edge Transport Barrier) / Hモード / 輸送障壁 / 磁気軸シフト / 磁気井戸 / ゾーナルフロー / 揺動測定
研究概要

プラズマ周辺部に生成される輸送障壁(ETB : Edge Transport Barrier)による閉じ込め改善効果が、磁気井戸の形成あるいは磁気丘領域の大きさとどのように関連するかを調べることが本研究課題の最終目標となる.また輸送障壁生成時に、プラズマの輸送を引き起こすと考えられるプラズマ揺動の振幅やスペクトルがどのように変化するかを、先進的な揺動計測法を用いて定量的に調べることも同じく重要な研究課題となっている.Beam Emission Spectroscopy(BES)によって計測された揺動スペクトルは、ETB生成後に明確に減少していることが観測され、さらに空間分布データからは規格化半径で0.95の位置で揺動の抑制が顕著であることが確認された.この半径位置はプローブ測定などの別の測定からも輸送障壁の位置として同定されており、輸送障壁生成と揺動抑制とが強く関連していることを確認することができた.さらに周波数スペクトルの分析からは、特に20-40kHz帯の周波数成分は輸送障壁生成に先立って減少していることも測定され、輸送障壁生成におけるプラズマのダイナミックスを理解するための重要な情報となっている.またレーザー位相差法を用いた揺動計測とHCNレーザーの揺動散乱測定にも、輸送障壁生成による揺動抑制の様子が同様に観測されていて、複数の異なる原理による測定結果が一致することから、輸送障壁生成と揺動抑制との関連は極めて確実と考えることができる.さらに輸送障壁による閉じ込め改善と磁気井戸との関連を調べる目的で、前年度までに整備したカーボンリミターをプラズマ中に挿入して、周辺部の磁気丘領域を削り取った配位による実験を目指した.しかしながらカーボンのガス出しのためのコンディショニングに予想以上の時間を取られたため、与えられた実験時間の中では明確な結論を出すには至らなかった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Improved Confinement and Related Physics Study in the Compact Helical System2007

    • 著者名/発表者名
      S.Okamura
    • 雑誌名

      Fusion Science and Technology 51, no.1

      ページ: 46-53

  • [雑誌論文] Progress of Confinement Physics Study in Compact Helical System2007

    • 著者名/発表者名
      S.Okamura
    • 雑誌名

      Proceedings of 21st IAEA Fusion Energy Conference (CD ROM)

      ページ: EX/5-5Rb

  • [雑誌論文] Plasma-Confinement Physics Study in Compact Helical System2006

    • 著者名/発表者名
      S.Okamura
    • 雑誌名

      Journal of the Korean Physical Society 49, Suppl

      ページ: S68-S74

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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