研究課題/領域番号 |
16360483
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
エネルギー学
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研究機関 | 独立行政法人海上技術安全研究所 |
研究代表者 |
城田 英之 独立行政法人海上技術安全研究所, 海洋部門深海技術研究グループ, 主任研究員 (40344238)
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研究分担者 |
中島 康晴 独立行政法人海上技術安全研究所, エネルギー・環境評価部門環境影響評価研究グループ, 主任研究員 (30344237)
綾 威雄 独立行政法人海上技術安全研究所・大阪支所
山根 健次 独立行政法人海上技術安全研究所, 大阪支所, 副支所長 (10358393)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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キーワード | ハイドレート / 天然ガス / 海上輸送 / 自己保存性(効果) / 分解挙動 / LNG |
研究概要 |
1.実際に世界のガス田で生産されている天然ガスの組成に比較的近い組成を持つ模擬天然ガスとして、2成分系模擬天然ガス(メタンガス98%÷プロパンガス2%)及び3成分系模擬天然ガス(メタンガス94.5%+エタンガス5%+プロパンガス0.5%)を選定し、これらの多成分系模擬天然ガスと微小氷粒を原料として(氷粒径を制御し、ガスハイドレート構造に機械的圧縮を施さない)模擬NGHサンプルの生成・分解実験を行った。結果として、温度範囲-20〜-5℃においては天然ガスハイドレートの自己保存性の温度依存性は見られないこと、ガスハイドレート構造の相違によって自己保存姓に有意な差がないこと等を確認した。 2.本研究の実験結果は、三井造船株式会社のTakahashiらによる天然ガスハイドレートペレットに対する実験結果と以下の点で符合していた。 (1)II型構造のガスハイドレートを含むと思われる天然ガスハイドレートでも自己保存性が期待できる。 (2)天然ガスの組成変化が天然ガスハイドレートの自己保存性に対してほとんど影響を与えない。 ガスハイドレートの自己保存性を天然ガスの海上輸送に適用する観点から見た場合、これらの結果はコンセプトの妥当性及び実現可能性を支持するものと言える。 3.異なる条件によって得られたガスハイドレートの分解挙動データを比較し、自己保存性が発現するメカニズムについて考察した。メカニズム解明のために重要と思われる要因として、ガスハイドレートサンプルの製造方法の相違、熱履歴の相違、機械的圧縮の影響、ガスハイドレート内の氷含有(量)の影響が挙げられることを示した。
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