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2004 年度 実績報告書

サイレントクロマチン構築のダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 16370003
研究種目

基盤研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

村上 洋太  京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (20260622)

研究分担者 田中 克典  島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (60273926)
キーワードサイレントクロマチン / ヘテロクロマチン / RNAi / 分裂酵母 / RNAポリメラーゼII
研究概要

分裂酵母のヘテロクロマチン形成に関し以下の結果を得た。1)ヘテロクロマチンの構築においてヒストンH3の9番目のリジン(H3K9)のメチル化が重要で、これをヘテロクロマチン蛋白質Swi6が認識結合しサイレントクロマチンを形成する。このH3K9のメチル化に際して、H3K14の脱アセチル化が重要であると考えられていた。しかし我々の解析の結果、H3K9のメチル化にはH3K14の脱アセチル化を不要であり、逆にSwi6がH3K9のメチル化を認識結合した後に脱アセチル化酵素Clr3をヘテロクロマチンにリクルートしH3K14の脱アセチル化がおこり、これによりサイレントな状態が作り出されることが明らかになった。これはいまだ不明であったサイレントクロマチン形成におけるメチル化と脱アセチル化の関係の一部を明らかにするものである。2)セントロメアヘテロクロマチン形成においてRNAiマシナリー及びセントロメア領域由来のsiRNAが重要であることが報告されている。我々はセントロメアヘテロクロマチン特異的に欠損を示す変異株を単離した。この変異株ではセントロメアヘテロクロマチンの崩壊と共にsiRNAが生成されていない。この変異株はRNAポリメラーゼIIに変異を持つことが明らかになった。種々の解析からヘテロクロマチンの崩壊がRNAポリメラーゼの変異による二次的な効果によるものではないことが示唆された。これはRNAポリメラーゼがsiRNAの生成に関わることを示しており、興味深い。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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