研究課題
基盤研究(B)
分裂酵母をモデル実験系として相同組換えによるDNA修復機構を明らかにしようとした。大きく、Slr変異株とSwi5-Sfr1複合体の解析の2つから構成される。1)Slr変異株の解析1-1.slr4^+/rad62^+遺伝子は、SMC5-SMC6複合体のa non-SMCサブユニットであり、直接的にSmc5と相互作用する。Rad62は、SMC5-SMC6複合体とともに、組換えによる複製フォークの再開始に必須の役割をしていることが示唆された(Morikawa et al.)。1-2.slr3^+/mcl1^+は、複製や染色体接着、凝縮、分配に重要な役割をしている。Mcl1は、出芽酵母のCtf4ホモログであり、DNA修復に加えて、DNA複製時のlagging鎖合成に重要な働きをしていることを示唆した(Tsutsui et al.).1-3.slr5^+/fbh1^+はF-boxを有するDNA helicaseである。Rhp51依存的な鎖交換反応で生じたトキシックな中間体のプロセッシングに関与することが示唆された(Morihsita et al.)。2)Swi5-Sfr1複合体の解析遺伝学・細胞生物学的に細胞内局在をしらべたとSwi5-Sfr1複合体は、Rhp51のフィラメントを安定活性化する因子であることが示唆された(Akamatsu et al.)。そこで、タンパク質を精製し試験管内鎖交換反応を確立して、Swi5-Sfr1がmediatorであることを生化学的に証明した。さらに、Swi5-Sfr1が減数分裂特異的リコンビナーゼDmc1に対してもmediator活性を示すことを明らかにした(Haruta et al.)。2種類のmediator(Rhp55-Rhp57とSwi5-Sfr1)の生理機能の違いを明らかにするため、組換え修復産物の特異性を解析した。その結果、RHp55-Rhp57は、交差型組換え体の生成に必須であるが、Swi5-Sfr1は必ずしも必須でないことが分かった(Akamatsu et al.)
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