研究課題
基盤研究(B)
本年度は、(1)これまでに得られたデータの解析と方法の標準化、(2)環境計測の開始、(3)種子散布および実生の発生・生存に関する観測の継続を行う。(1)これまでに得られたデータの解析:これまでに十分なデータの得られた樹種を選び解析を行い、相互比較の可能な解析方法を検討した。(2)環境計測の開始セーフサイト条件を特定するため、すべての実生センサス用の方形枠について、光条件、土壌水分、林床植生、鉱質土壌の露出状況、同種の母樹からの距離を計測した。<光条件>夏季に実生方形枠の中心で全天写真を測定し、開空度を測定した。<土壌条件>実生の発生が終わり、死亡が頻繁に起こる時期に、すべての方形枠のすぐ脇で土壌サンプルを採取し、土壌水分含量を測定した。<林床植生量>夏季に各方形枠の直上(1.5m)から写真撮影を行い、林床植生を写しこみ、画像解析し、被植率を計算した。<鉱質土壌の露出状況>春先、林床植物が葉を展開する前に、すべての方形枠の直上で方形枠を撮影し、画像解析により鉱物質土壌の露出%を計測した。<同種の成熟木からの距離>実生調査地の周辺数十メートルの範囲で成熟木の位置図をもちいて、すべての方形枠について、各樹種の最近接成熟木からの距離を測定した。(3)実生の発生・生存に関する観測の継続種子を少産する樹木やマスティング現象を示す樹種を特定し、これらのデータを補充するため、観測を継続した。
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Plant Ecology (in press)