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2005 年度 実績報告書

根毛形成におけるリン脂質シグナルの役割

研究課題

研究課題/領域番号 16370023
研究機関京都大学

研究代表者

青山 卓史  京都大学, 化学研究所, 助教授 (80202498)

キーワードホスホリパーゼD / PIPキナーゼ / Rho-GTPase / 細胞形態形成 / ホスファチジン酸 / PIP2 / 先端伸長 / 細胞内シグナル伝達
研究概要

これまでの研究の結果より、シロイヌナズナの根毛における先端伸長の維持にはホスホリパーゼD(PLD)の一種であるPLDz1の機能が関わることが明かとされている。そのシグナル下流の因子を明らかにする目的で、PLDの生成物であるホスファチジン酸(PA)との結合が予想されるタンパク質としてホスファチジルイノシトール4-リン酸5-キナーゼ(PI(4)P5K)に注目した。シロイヌナズナにはPI(4)P5K遺伝子が11種類存在する。それら遺伝子の発現を器官別に調製されたRNAを用いてNorthern法により解析した結果、PIP5K3遺伝子が根において特異的に発現していることが明らかになった。さらにプロモーターレポーター解析により、PIP5K3の発現を細胞レベルで解析したところ、根の根毛発生領域において、PIP5K3プロモーターが根毛細胞列特異的に強く発現していることが示された。
つぎに、PIP5K3のT-DNA挿入変異体を複数得、それらのホモ接合株を解析した。その結果、それらの根毛の伸長が有意に抑制されていた。誘導的発現系を用いて根においてPIP5K3の過剰発現を行ったところ、根毛の伸長が促進された。また、PIP5K3とYFPとの融合タンパク質は伸長過程の根毛の先端部に局在した。これらの結果は、PIP5K3遺伝子が根毛の伸長を正に制御していることを示している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] The A-type Cyclin CYCA2;3 is a key regulator of ploidy levels in Arabidopsis endoreduplication2006

    • 著者名/発表者名
      Imai et al.
    • 雑誌名

      The Plant Cell 18

      ページ: 382-396

  • [雑誌論文] 動物のステロイドホルモンを用いた発現誘導系の利用2005

    • 著者名/発表者名
      青山卓史
    • 雑誌名

      植物細胞工学シリーズ:モデル植物の実験プロトコール 21

      ページ: 226-229

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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