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2004 年度 実績報告書

花のホメオティック遺伝子のエピジェネティックな発現制御に関わる分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16370029
研究種目

基盤研究(B)

研究機関独立行政法人農業生物資源研究所

研究代表者

高辻 博志  独立行政法人農業生物資源研究所, 生理機能研究グループ・形態発生研究チーム, チーム長 (10360455)

研究分担者 土本 卓  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (60212057)
キーワードホメオティック遺伝子 / エピジェネティック制御 / DNAメチル化 / siRNA / エクトピック発現 / 遺伝子サイレンシング / curly leaf / MADS-box遺伝子
研究概要

本研究では、ペチュニアの花のクラスCホメオティック遺伝子pMADS3の転写制御領域を含むイントロン2を含む部分ゲノムDNA配列をペチュニアに導入すると、内在性pMADS3が花弁、がく片、葉にエクトピック発現する現象を解析している。本年度は下記の結果を得た。
1.T0世代のpMADS3エクトピック発現系統(ect-pMADS3系統)において、二つの対立pMADS3遺伝子座の発現を個別にRT-PCRで解析した結果、両遺伝子座は独立にエピジェネティック制御を受けていることが明らかになった。
2.T1世代ではT0世代とは異なる遺伝子座がエクトピック発現することがわかり、世代交代時にリセットされていることが示唆された。
3.ect-pMADS3系統において、pMADS3配列を含むdsRNAおよびsiRNAが検出され、これらのRNA分子がect-pMADS3形質発現の引き金となっていることが示唆された。
4.ect-pMADS3現象におけるdsRNAおよびsiRNAなどのRNAトリガー分子の関与を証明するため、4kbの長さをもつpMADS3イントロン2を1kbずつに4分割し、それぞれの領域に対応する逆反復配列をCaMV35Sプロモーターの制御下に発現させてRNAi様の反応を発動させるための形質転換体の作製に着手した。
5.pMADS3イントロン2領域のDNAメチル化を配列非特異的メチル化感受性制限酵素mcrBCを用いて解析したが、現時点ではect-pMADS3現象と関係づけられるDNAメチル化は検出されていない。
6.ect-pMADS3現象へのcurly leafホモログの関与について調べるため、3種類のPhCLF1,2,3のそれぞれのcDNA配列約400bpをバイナリーベクターpHELLSGATE8またはpKANNIBALに組み込んだ形質転換用コンストラクトを作製した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Overexpression of a petunia zinc-finger gene alters cytokinin metabolism and plant forms2005

    • 著者名/発表者名
      Hitoshi Nakagawa, Chang-Jie Jiang, Hitoshi Sakakibara, Mikiko Kojima
    • 雑誌名

      The Plant Journal 41

      ページ: 512-523

  • [雑誌論文] The Petunia ortholog of Arabidopsis SUPERMAN plays a distinct role in floral organ morphogenesis2004

    • 著者名/発表者名
      Nakagawa, H., Ferrario, S., Angenent, G.C., Kobayashi, A., Takatsu
    • 雑誌名

      The Plant Cell 16

      ページ: 920-932

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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