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2004 年度 実績報告書

ハイブリッドバクテリアを用いたバクテリアべん毛モーターのエネルギー変換機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16370073
研究種目

基盤研究(B)

研究機関名古屋大学

研究代表者

石島 秋彦  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (80301216)

キーワードバクテリア / べん毛モーター / ナノテクノロジー / キメラ / イオン
研究概要

キメラ菌体の構築,計測への最適化キメラ菌体を用いた回転計測,およびその解析2.研究経過および進捗状況、成果キメラ菌体を用いた回転計測を行い,1回転中でのステップを初めて計測することに計測することに成功した.このステップは約12度であり,1回転中に30前後のステップがあることを確認した.
このステップを統計的に解析するために,ステップ間隔を自動的に,さらに客観的に解析する手法を開発した.その結果を下の図に示す.左の図はステップの大木のヒストグラムであり,右の図はその間隔のスペクトルを表したものである.先に述べたようにステップの大きさは約12度であるが,興味深い点は逆方向のステップも見られることである(CW).使用したキメラ菌体はあらかじめ逆回転を起こさないように遺伝子改変を施してあるが(Che-),逆回転方向にステップが見られると言うことは,ステップを発生するメカニズムがあるエネルギーのポテンシャルの勾配によって起こり,確率的に逆反応も発生しうる,ということを示しており,回転運動メカニズムを考える上で非常に重要な点である.
今回の結果からすぐに運動メカニズムを提唱することはまだ困難である.しかし,さらに新たなキメラ菌体を作成し,より運動メカニズムの解明に近づけるようにしていきたい.また,今までは出力である回転運動の素過程の計測を試みてきたが,入力であるイオンの流れを可視化することが可能な計測システムの開発に挑戦していきたい.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 図解 高分子新素材のすべて

    • 著者名/発表者名
      石島 秋彦
    • 出版者
      (株)工業調査会(発表予定)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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