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2005 年度 実績報告書

細胞運動と神経突起形成におけるPDK1-Akt経路の活性化と機能

研究課題

研究課題/領域番号 16370085
研究機関東京大学

研究代表者

後藤 由季子  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70252525)

キーワードAkt / 細胞運動 / PDK1 / 増殖因子 / 細胞極性
研究概要

Aktは原癌遺伝子であり種々の癌で活性化していることが良く知られている。Aktの強い生存促進機能が癌化に貢献していると考えられているが、当グループではAktが生存促進する際のターゲットとしてapoptosome complexの構成分子を新たに同定した。また、生存促進だけでなく、Aktが哺乳類細胞の運動性制御にも貢献していることを以前に報告しているが、最近Aktとその活性化因子PDK1がPI3キナーゼからのシグナルのポジティブフィードバックに関与することを示す結果を得た。このポジティブフィードバックは細胞移動の際の先端部分で起こり、細胞に前後の極性を生じさせることで細胞運動に寄与すると考えられる。そこでAktが細胞運動を促進させる時にこのポジティブフィードバック機構が果たす役割とメカニズムを検討した。その中で、Aktが低分子量タンパク質Rhoの機能を抑制するという結果が得られてきた。実際Aktを活性化させるとRho依存的なアクチン骨格制御が抑制された。逆にRhoを活性化させるとAkt経路が阻害され、AktとRho経路の間に相互の抑制効果があることが明らかになった。現在この詳細な分子基盤を検討中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] JNK antagonizes Akt-mediated survival signals by phosphorylating 14-3-3.2005

    • 著者名/発表者名
      Sunayama, J. et al.
    • 雑誌名

      J.Cell.Biol. 170

      ページ: 295-304

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Stage-dependent fate determination of neural precursor cells in mouse forebrain.2005

    • 著者名/発表者名
      Hirabayashi, Y. et al.
    • 雑誌名

      Neurosci.Res. 51

      ページ: 331-336

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Regulation of the cell surface expression of human BCRP/ABCG2 by the phosphorylation state of Akt in polarized cells.2005

    • 著者名/発表者名
      Takada, T. et al.
    • 雑誌名

      Drug Metab.Dispos. 33

      ページ: 905-909

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] 神経系前駆細胞と脳がん幹細胞2005

    • 著者名/発表者名
      伊藤靖浩ら
    • 雑誌名

      Medical Science Digest 31

      ページ: 353-357

  • [雑誌論文] Aktの活性化因子と哺乳類における機能2005

    • 著者名/発表者名
      樋口麻衣子ら
    • 雑誌名

      実験医学 増刊 23

      ページ: 1679-1685

  • [雑誌論文] 細胞生存シグナルと死シグナルのバランスによる生死決定機構2005

    • 著者名/発表者名
      砂山潤ら
    • 雑誌名

      実験医学 23

      ページ: 2006-2011

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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