研究分担者 |
梅田 幹雄 京都大学, 農学研究科, 教授 (60201357)
飯田 訓久 京都大学, 農学研究科, 助教授 (50232129)
村主 勝彦 京都大学, 農学研究科, 助手 (10226483)
井上 博茂 京都大学, 農学研究科, 助手 (40260616)
土井 正彦 奈良県農業総合センター, 水田チーム, 総括研究員 (40443577)
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研究概要 |
本研究では,集落営農を実施している奈良県桜井市大西の30haの農家の水田(約300圃場)において主な研究を実施した。この集落営農では水稲-コムギ-ダイズの2年3作の田畑輪換を実施しており,研究対象作物を水稲、コムギおよびダイズとした。得られた研究成果は、以下の6点である。 1.田畑輪換田と一毛作田水稲における土壌からの窒素発現と水稲による窒素の吸収と利用を比較検討することで、田畑輪換田における水稲の生育・収量成立の特徴を明らかにした。 2.土壌特性値(土壌全窒素,土壌全炭素,可給態窒素など)を10m×10m〜30mメッシュで実測し,Geostatistical analysisによって集団田畑輪換における土壌特性値の空間変動の特徴を明らかにした。 3.追肥施用時における水稲とコムギの窒素保有量および収量の空間変動をremote sensingによって把握し,Geostatistical analysisによって集団田畑輪換における作物の生育・収量の空間変動の特徴を明らかにした。 4.1,2および3の結果に基づいて,集団田畑輪換における最適な水稲、コムギおよびダイズの管理単位を決定した。 5.2および3の結果に基づいて、コムギ収量の成立機構を苗立ちに関わる要因(土壌水分、砕土率など)との関係を解明し,土壌水分に基づいた可変量播種と可変量耕起による収量改善の可能性を明らかにした。 6.5の結果に基づいてコムギ生育を制御するために必要な技術である可変量施肥播種を同時に実施するための播種機を開発するとともに、可変量播種の指標となる土壌水分のremotesensingの方法を明らかにした。
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