研究課題/領域番号 |
16380022
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
田代 順孝 千葉大学, 園芸学部, 教授 (20188238)
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研究分担者 |
木下 剛 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (30282453)
赤坂 信 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (30143267)
小林 達明 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (40178322)
柳井 重人 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (30241946)
古谷 勝則 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (10238694)
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キーワード | 温熱景 / サーモスケープ / 都市緑地 / 地区 / 温熱環境 / 緑景観 / 地区計画 / 温熱快適性 |
研究概要 |
平成17年度は、前年度の(1)地区スケールでの温熱景の評価、及び(2)地区スケールでの緑地配置方針の検討、で得られた結果をもとに、(3)緑の温熱景制御機能と緑地形態の相関関係について分析し、各地区の物的条件に応じた緑地の空間モデルの検討を行うための諸条件について整理した。また、(4)地区スケールの緑地整備・管理に向けて、各主体(行政、住民、企業、各種団体等)が協働して参画し得る条件整理を行った。それらの結果を以下に示す。 (3)については、千葉県松戸市の住宅市街地を対象として,涼しい-暑い、落ち着きのある-落ち着きのない、重い-軽い、楽しい-つまらないといった、景観に対する心理構造と景観構成要素の表面温度との相関関係を明らかにした。特に、庭木や街路樹、生け垣・地被の表面温度と心理構造との関係について明快な相関が見られた。さらに、インドネシア・ジャカルタ市を対象地として、複数の緑陰/舗装のタイプと公園利用者の温熱感との関係性について調査分析を行い、人々が快適と感じる緑陰の天空率や舗装デザインのタイプを把握し、温熱快適性を得るための基礎的な空間条件(特に緑の存在形態)について明らかにした。 (4)については、千葉県佐倉市での身近な緑景観を維持管理するための住民活動の事例についてフィールドワークを行い、参加の方法について検証したほか、イギリス、台湾、ブラジルにおける地区スケールの緑景観の整備手法並びに維持管理手法の事例について現地調査を行い、日本での応用手法について検討した。
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