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2006 年度 実績報告書

新規二次胆汁酸生成腸内細菌の探索と大腸ガン発症プロモーター生成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16380054
研究機関北海道大学

研究代表者

横田 篤  北海道大学, 大学院農学研究院, 教授 (50220554)

研究分担者 吹谷 智  北海道大学, 大学院農学研究院, 助手 (10370157)
湯本 勳  独立行政法人産業技術総合研究所, 北海道センター・ゲノムファクトリー研究部門, グループ長 (30358303)
キーワード二次胆汁酸 / コール酸 / デオキシコール酸 / ケノデオキシコール酸 / リトコール酸 / 7-オキソリトコール酸 / 7α-hydroxysteroid dehydrogenase / Bacteroides intestinals
研究概要

平成16,17年度の研究により,糞便サンプルから未知の7α-脱水酸化活性を持つ細菌の分離を試み,当初目標としていた7α-脱水酸化活性を持つ新規細菌は分離できなかったが,ケノデオキシコール酸(CDCA)から7-オキソリトコール酸(3α-hydroxy-7-oxo-5β-cholanoic acid)(7KLCA)を生成する今まで報告のなかった変換菌Bacteroides intestinals AM-1を取得できた.平成18年度は本菌の変換反応と酵素活性について検討した.
1.変換反応の検討
基質としてCDCAを用いた場合は7KLCAが,コール酸(CA)を用いた場合は,7-ケトデオキシコール酸(7KDCA)が生成する.すでに変換活性が知られている大腸菌HB101とB.fragilis JCM11019Tを比較対象として変換反応を見たところ,AM-1株は変換反応培養時の最大生育量は他の2株に比べて低いが(25-50%),変換率は90%以上であり,菌体当たりの変換活性が既知の株に比べて格段に高いことが分かった.
2.酵素活性の測定
本反応を触媒する酵素は7α-hydroxysteroid dehydrogenase(7α-HSDH)であることが知られているので,AM-1株の本酵素活性を測定する条件を確立し,種々の条件で測定した.その結果,本株の酵素活性は大腸菌HB101やB.fragilis JCM11019Tと同程度であった.従って,AM-1株の変換活性の高さは酵素活性から直接説明はできなかった.おそらく,7α-HSDHの補酵素として働くNAD/NADHの嫌気条件下での細胞内リサイクルが,AM-1ではより円滑に行われるためではないかと考えられた.

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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