研究課題
基盤研究(B)
本研究における成果は以下のように要約できる。(1)シロイヌナズナ系統保存株の内、気温、湿度、日照条件などの異なる株につて標準的な栽培条件における挙動の検討と核コードシグマ因子遺伝子の構造の解析を行った。調べた6個の系統株について系統関係を推定することが出来た。領域および非コーディング領域における差異についての考察を行い、smallRNAなどを介した発現調節が存在する可能性について調べた。(2)核コードシグマ因子遺伝子で保存性の高い領域を用いることにより、栽培植物や野草などにつて57G遺伝子ホモログの検索を行った。特にダイズ(Glycine max)についてストレス応答性のシグマ因子SIG5について詳しい解析を行った。ダイズでは遺伝子のレベルで31G5Aと51G5Bに分かれており、それぞれ葉緑体とミトコンドリアで働いている可能性が示唆された。(3)シロイヌナズナの31G5はさまざまなストレス条件下で誘導されるが、SIG5を含むPEPホロ酵素は、複数のストレスに対応し、psbD-BLRPを転写することを示された。(4)PEPに依存して発現するプラスチドコードのGlu-tRNAが直接結合することによって、in vitroにおけるNEPの活性を阻害することを明からかにした。プラスチドのtRNAGluが、NEPからPEPへの転写の切り替えに直接関与していることが示唆された。(5)その他、イネ(Oryza sativa)の遺伝子のクローン化と解析、テロメラーゼの特異的阻害剤テロメスタチン(telomesatin)に関する研究、DNA複製過程を特異的に阻害するエンドヌクレアーゼIVに関する研究などで成果を得ることが出来た。
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