研究課題/領域番号 |
16380084
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
伊藤 紀美子 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (10281007)
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研究分担者 |
花城 勲 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (30336325)
三ツ井 敏明 新潟大学, 農学部, 教授 (70183960)
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キーワード | アミロペクチン構造 / 超長鎖 / GBSS / Waxy / Rice / デンプン |
研究概要 |
我々は、インディカ型遺伝子Wxaをモチ種であり、アミロースを含まないジャポニカイネで発現させたトランスジェニックイネのコメデンプンの解析から、GBSSがアミロースだけでなくアミロペクチンに非常に長い長鎖(LC)を付加する事により、その構造を変換することを見いだした。本年度は、澱粉の糊化特性をラピッドビスコアナライザーで調べた。トランスジェニック・イネであるWxR/wx系統の澱粉ではコントロールと比較して1)糊化開始温度が高い、2)最高粘度が約1/2と低い、3)最高粘度に達する時間が約2倍と長い、4)ブレークダウンが非常に小さい(約1/5〜1/10)、5)セットバックは約2倍と高い、などの変化が認められた。1)〜4)の変化は澱粉粒が膨潤しにくくなったことを示し、アミロース含量増加の事実と一致していた。一方、5)はアミロース含量の増加のみでは説明出来ず、アミロペクチンのLCとアミロースとの相互作用を反映するものと考えられた。今後これらトランスジェニック・イネの炊飯米における物性を評価するため、クリープメータによる炊飯米の物性の評価について、市販のコメを用いて測定の諸条件の検討を行った。 また、我々は、これまでに、単純なGBSSの過剰発現のみではLCの付加は起こらないことを見いだしている。そこで、本年度は、LCを付加するWx遺伝子と付加しないWx遺伝子との間に構造上の違いがあるか否かをDNA塩基配列を明らかにする事により解析している。現在までに、アミノ酸置換を伴う突然変異が一カ所に存在することを見いだしていた。機能的な違いについては現在のところまだ不明である。
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