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2004 年度 実績報告書

動脈硬化発症・進展の修飾に関与する食品成分の作用機作と予防食品の設計

研究課題

研究課題/領域番号 16380090
研究種目

基盤研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

今泉 勝己  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (90037466)

研究分担者 佐藤 匡央  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (90294909)
キーワードn-3系多価不飽和脂肪酸 / 動脈硬化症 / アポEノックアウトマウス / n-6系多価不飽和脂肪酸 / MCP-1 / CCR2
研究概要

食事脂肪酸は摂取量および質において心臓血管疾患に関係する因子の一つであり、飽和脂肪酸(SFA)の摂取は動脈硬化症の進展を促進し、多価不飽和脂肪酸(PUFA)の摂取はその進展を遅らせることが報告されている。また、血清コレステロール濃度の低下は動脈硬化症の予防に重要であると考えられている。先の実験で、n-6系PUFAであるリノール酸の豊富なサフラワー油を摂取したアポE欠損マウスの血清コレステロール値および大動脈弁近傍の動脈硬化病変面積値がSFAの豊富な油を摂取したマウスより低いことが示された。今回、n-3系PUFAであるEPAおよびDHAの豊富な魚油を新たに食餌に加え、血漿総コレステロール濃度および動脈硬化病変面積に及ぼす影響を検討した。
13〜14週齢の雄アポE欠損マウス19匹を用いた。AIN-76純化食に準じ、5%精製パーム油と5%ラードおよび0.04%コレステロールを与えた群(SFA群)、10%ハイリノールサフラワー油および0.04%コレステロールを与えた群(n-6群)、10%魚油および0.04%コレステロールを与えた群(n-3群)に9週間自由摂食させた。
今回の実験では、先の実験で示されているようなn-6系PUFA摂取による血漿コレステロール濃度および動脈硬化病変面積値の低下はみられなかった。また、今回新たに検討したn-3系PUFA摂取によっても有意な低下はみられなかった。今後、動脈硬化症の予防に重要であると考えられている炎症反応および体内の酸化度に及ぼす影響をみるために、それぞれの指標として大動脈中のMCP-1、マクロファージ中のCCR2のmRNA発現量、および尿中イソプロスタン濃度の測定を行う予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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