研究分担者 |
井鷺 裕司 広島大学, 総合科学部, 助教授 (50325130)
久保田 康裕 鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (50295234)
高橋 誠 独立行政法人林木育種センター, 育種部, 室長 (90370824)
種村 正美 統計数理研究所, 調査実験解析系, 教授 (80000214)
清水 信夫 統計数理研究所, 調査実験解析系, 助手 (00332130)
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研究概要 |
本年度は本研究の初年度であり,当初の予定通り,既存調査区の継続調査並びに遺伝子分析のためのサンプル採取と,新たな試験地の設定・基礎的植生調査を並行して行なった. まず北海道知床半島冷温帯性針広混交林調査区において,平成16年6月,トドマツ成木約500本からサンプルを採取し,同時に継続モニタリング調査を行い,またトドマツ年輪解析を開始した. 並行して,青森県八甲田天然林施業指標林は本研究の調査地として適していると判断し,プロット設定及び基礎的植生調査・毎木調査を行い,論文の形にまとめ平成17年3月,日本森林科学会誌へ投稿した.また,統計数理研究所共同利用研究で調査していた岩手県黒沢尻総合試験地のブナ2次林も,shelterwood施業における更新過程を精査する格好の林地と判断し,アイソザイム分析の結果を論文としてまとめ,平成17年4月にCanadian Journal of Forest Researchへ投稿予定でいる.そしてさらに考察を深めるべく,マイクロサテライト用サンプルを平成16年9月に採取しDNAを抽出した. 一方,平成16年9月に統計数理研究所において研究会議を開き,具体的計画について合意を交わした. 沖縄県ヤムバル地区亜熱帯林調査区では継続モニタリング調査を行い,平成17年1月には,極相林調査区及び15年生2次林調査区のイタジイ成木計約400本からマイクロサテライト遺伝子分析のためのサンプルを採取した. 一方,理論的研究も9月から進め,新たなデータ解析手法とその実データへの適用結果をまとめ,平成17年3月にOIKOSへ投稿した.また,その手法をヤムバル調査地のデータへ適用した論文をJournal of Ecologyへ投稿予定でいる.
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