研究課題
基盤研究(B)
1.ゼブラフィッシュのnos1遺伝子転写産物の3'UTRとGFPの構造遺伝子を結合した人工のGFP-nos1 3'UTR mRNAを合成し、これを注入したニシン、キンギョ、ドジョウ、パールダニオ、シロウオ、ウキゴリ、メダカ、マコガレイ、マツカワガレイ、ウナギにおいて始原生殖細胞(PGC)が可視化された。さらに、これら各魚種で可視化されたPGCの生殖隆起への動態を明らかにした。2.GFP-nos1 3'UTR mRNAの注入により可視化したPGCを、モルフォリノオリゴヌクレオチドにより不妊化した同種、他種の胞胚期へ移植する単一PGC移植法(SPT法)を開発した。SPT法により移植されたPGCは約50%の確率で宿主胚の生殖隆起へ移動した。3.パールダニオのPGCを不妊化したゼブラフィッシュへ移植した異種間の生殖系列キメラの誘導を行ない、成熟した個体の自然交配よりドナーのみの次世代を得た。また、キンギョ、ドジョウの可視化したPGCを不妊化したゼブラフィッシュへ移植した異属、異科間の生殖系列キメラでは、ドナーの機能的な精子が分化した。4.卵核を紫外線で不活化したドジョウ未受精卵にキンギョ精子を受精して誘起したキンギョ核-ドジョウ細胞質雑種胚は致死であるにもかかわらず、この胚細胞をドジョウ胚またはキンギョ胚へ移植すると宿主胚内で生残し、PGCも宿主の生殖隆起へ移動することを明らかにした。5.孵化胚の生殖隆起から分離されたPGCを他個体の腹腔内に移植する腹腔内移植法を用い、ニジマスPGCを凍結保存後、移植した宿主が機能的な精子および卵を生産し、次世代個体を生産できることを明らかにした。また、不妊の三倍体ヤマメ宿主に通常の2倍体ニジマスの生殖細胞を移植することで、全てドナーニジマスに由来する次世代を生産することに成功した。6.ニジマスの精原・卵原細胞を生殖巣から取り出して孵化稚魚腹腔内へ移植した結果、ドナー細胞は宿主生殖腺に取りこまれ、そこで増殖を開始した後、それぞれ機能的な卵、精子にまで分化可能であることを明らかにした。
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