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2004 年度 実績報告書

漁業の混獲防除に向けた対象生物の行動生理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16380129
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京海洋大学

研究代表者

有元 貴文  東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (20106751)

研究分担者 稲田 博史  東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (90176397)
秋山 清二  東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (00251679)
キーワード漁獲技術 / 混獲防除 / 行動生理 / 視覚機能 / 遊泳行動 / ウナギ / サケ / トロール
研究概要

21世紀に向けて地球環境保全の意識がますます高まっていくなかで,漁業のあり方を変えようとする動きが強まってきており,技術的に混獲投棄の問題を解決するために漁具選択性の向上や漁具改良が行われてきている。この問題について,対象とする生物種や大きさに対して,混獲投棄されるものとの行動特性の違いを利用した選択漁獲の方法論が1980年代から提案されているが,まだ実際的な応用には至っていない。そこで,漁具認知過程に関連した視覚機能,そして漁具回避能力に関連した運動特性の2つを取り上げて,対象・非対象の生物種別に,並びに成長段階別に検討を行い,混獲防除技術のための基礎資料を得ることを目的に実験を行った。初年度として,魚類の刺激-反応系を調べるための行動実験,生理実験に主体をおき,視覚機能と運動機能に関してウナギとサケ科魚類を実験魚として研究を進めた。ウナギについては,網膜の錐体密度分布をもとに成長段階別に視力を算出し,成魚でも0.08という低い視力であった。また,同じく成長段階別に遊泳能力を検討し,最大持続速度が環境水温によって変化する傾向を遊泳曲線より求めた。サケ科魚類については,ニジマス・シロザケ・サクラマスの3種について成長にともなう視力の向上する傾向が異なることを確認した。このほかに,旋網と定置網について,乗船調査による混獲投棄の実態について検討を開始した。また,第4回世界水産学会議においてクルマエビの運動生理とトロールの混獲防除技術,並びに集魚灯漁業についての2件の発表を行い,論文を投稿した。その他に,国際漁業経済学会において刺網の混獲防除について,また,タイにおいて開催された国際会議において世界の水産業の現状と混獲防除に関する技術的方策の可能性について講演を行い,それぞれプロシーディングスに公表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Towards sustainable coastal fisheries development : A case in trammel net fishery in the northern coast of central Java2004

    • 著者名/発表者名
      Ari Purbayanto
    • 雑誌名

      IIFET (International Institute of Fisheries Economics and Trade) 2004 Japan Proceedings (CD-ROM versrion) (CD-ROM)

  • [雑誌論文] Fishing technology for the resource conservation and management in the tropical area2004

    • 著者名/発表者名
      T.Arimoto
    • 雑誌名

      Proceedings of the 4^<th> JSPS-NRCT International Symposium on Management of Food Safety in Aquaculture and HACCP ISBN974-537-624-8

      ページ: 230-239

  • [図書] 水産・海洋ハンドブック 第4章 漁業生産 4.2魚群行動の基礎と応用2004

    • 著者名/発表者名
      竹内俊郎
    • 総ページ数
      654
    • 出版者
      生物研究社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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