研究分担者 |
石黒 覚 国立大学法人三重大学, 生物資源学部, 助教授 (30137244)
高田 龍一 独立行政法人国立高等専門学校機構, 松江工業高等専門学校・土木工学科, 教授 (00321472)
小林 範之 国立大学法人愛媛大学, 農学部, 助教授 (00314972)
篠 和夫 国立大学法人高知大学, 農学部, 教授 (30036751)
緒方 英彦 国立大学法人鳥取大学, 農学部, 助教授 (90304203)
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研究概要 |
1.コンクリート材料の耐久性照査に基づく性能評価方法の確立について 石黒は,中性化したコンクリート供試体を作製し,コア採取法やドリル法などの中性化深さの測定方法について検討した。高田・緒方は,コンクリート供試体の凍結融解試験を800サイクルまで行い,スケーリング部分を除去した残存部の劣化度について検討を行った。服部・緒方は,超音波法によるひび割れ深さ推定方法の適用条件及び発・受振子の最適設置位置について検討を行った。小林(晃)は,打音によるピーク周波数と遺伝的アルゴリズムを用いて進行性破壊の劣化位置の同定手法を開発し,その検証を室内実験にて行った。 2.農業水利施設の機能診断方法の確立について 服部・緒方は,実際のコンクリート製水路の機能診断を現地での非破壊試験及び採取コアを用いた室内試験により行い,水路の要求性能に応じた適切な診断方法の検討を行った。篠・松本は,LCAシステム構築上の基礎的情報を得るために,高知県香長平野に広がる水路網のうちコンクリート製幹線水路を対象に,超音波法とテストハンマー法により劣化状況調査を実施し,その結果を分析した。石井は,実構造物からの資料を用いてひび割れと鋼材腐食の関係を調べ,耐久性上有害なひび割れ幅の決定を試みた。木全は,老朽化ため池から採取した現位置および練り返し試料の三軸試験を行い,粘着力や内部摩擦角の違いを調べた。小林(範)は,満水時と水位降下時に比抵抗電気探査を実施し,比抵抗の変化率分布を求めることにより,ため池堤体の遮水性の評価を行った。浜口は,地盤統計学を基に飽和透水係数分布をモデル化し,少ない水頭観測数からでも一意に同分布を定める手法を提案できた。村上は,ため池底泥を路盤・盛土材以外に田畑の基盤材や客土として再利用するために,香川県のため池を対象として中性固化材による改質試験を行った。
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